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わが子基準の「入学準備」

【子どもの準備1】親子で通学路を歩いてみよう!

小学校までの道のりは?危険は?

子ども自身の「入学準備」で、第一に考えておきたいことは、小学校への通学と、幼稚園や保育園の場合との違いです。

真っ先に思いつくことは、送り迎えがないことでしょう。小学校には、原則、子どもがひとりで通います。集団登校の場合も親は同行しません。「うちの子、ひとりで小学校に通えるのかしら?」と思う方は、通う予定の小学校まで、自宅から親子で一緒に歩いてみることをおすすめします。

「来年、この小学校に入学するんだね。近いかな、遠いかな」などと話しながら、小学校までの道すじを確認してみましょう。できれば登下校の時間に合わせて出かけ、歩いている小学生のようすを見ておけば、お子さまにも、小学生になるということが具体的にイメージできるようになるでしょう。

親としては、通学途中に危険なところはないか? 小学校の様子はどんな感じか?など、さまざまなチェックもできます。何か気になることがでてきたら、その学校に通う子を持つママ友や近所の人に聞いてみることもできます。ランドセル購入前であれば、生徒たちのランドセルを見て購入の参考にすることもできます。

新入学までたっぷり時間があるうちは、一人で通えるかどうかテストする必要はありません。来春、一人で通うための準備として小学校までの道のりをみておくだけでいいのです。通学においての最優先事項は、当然のことながら「安全」ですよね。

自分でできることを増やしていこう

次に気になるのは、いろんなことが親・保護者の手助けなしにできるか、ということでしょう。これは、子ども一人ひとりの成長の度合いや親子の関わり方で大きく異なってきます。たとえば着替えができるか、着替えたあと服が片付けられるか、必要なものを自分でそろえてランドセルに入れたり出したりできるかなど、学校生活が始まったら子どもひとりでやらなければならないことを想像してみてください。

同い年の他の子と比べて何ができないかではなく、小学校生活をスムーズにやっていけるかどうかという視点で確認してください。

いろいろやらせてはいるけれど、いつも中途半端で、最後は親が整えてあげているといったご家庭が案外多いのではないでしょうか。最後は親がやってくれるという習慣が子どもに染みついているとしたら、心配です。そういう場合は、最後の親が整えてあげる時間をぐっとあとにしてみてください。つまり子どもひとりで最後までできるか、ぐっと我慢して待ってみるということです。

もし、いくら待っても中途半端なままで、すでに他のことに心が移っているようなら、最後まで自分でやるべきということを、叱らずに落ち着いてお子さまに話してみましょう。自分ひとりでできることが、どんなに素晴らしいことか、教えてあげるのです。

子どもにとっては、一人でできた!というのは大きな喜びです。ママ・パパのようにきちんとできなくても、ほめてあげてください。完璧主義タイプのママ・パパは100点満点のやり方を強要しがちなのでご注意を。最初はうまくできなくて当然ですし、できるようになっても、大人とはできあがりが違って当然です。その子なりにできるようになることが大事なのです。そしてできることが増えていくことで自信がついて、子どもは大きく成長していきます。

中には、何度やってもできないこともあるかもしれません。それは、その子の成長の仕方か個性ゆえのことでしょう。すべてが苦手な子はいませんし、すべてが得意な子もいません。もし何度やってもできないことがあれば、「苦手なんだね」「きっといつかできるようになるね」と、親子で了解しておきましょう。それがわかってさえいれば、小学校でどうしていいかわからないといった事態は避けることができます。

小学校入学は、子どもにとって親離れの第一歩、決して避けては通れない自立のスタート地点です。なんでもできるようになることより、しっかり段階を踏んでいくことが大事です。このことを忘れないようにしたいですね。


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