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わが子基準の「入学準備」

【親の心の準備1】第1子なら入学前不安は当然。解決方法は?

まず漠然とした不安を解決しよう

わが子の小学校入学を控えて不安を抱えている母親は、第1子の場合、半数以上にのぼります。成長過程の一大イベントである新入学、できれば親子ともどもワクワクと夢を膨らませながら迎えたいものですよね。

不安の中身はというと、一番多いのが「学校生活全般」、次いで「お友だちとの関係」、さらに「学習に関すること」と続きます。「学校生活全般」は、世話をしてくれる人なしに自分でできるかという「自立」の問題。「お友だちとの関係」は、コミュニケーション=「社会との関係性」。これに3番目の「学習」が加わって、三大不安となっています。

「自立」も「社会生活」も「学習」も、小学校入学年齢に達した子どもがより大きく成長するために必要なこと。新入学とは、わが子がそんなステップアップの時期を迎えたことを祝うイベントでもあります。それがわかっていながら不安を抱えてしまう親心、なんとかしたいですよね…。

こういう不安は漠然と感じているだけだと一向に解消しません。つい今までどおりにしておく方向に向かいがちです。そこで子どもと一緒に、親もこの機会にステップアップすべきと考えてみてください。そんな気持ちでいると、漠然とした不安をプラスに転じていくことができます。

できること、できないことを把握しておく

不安を感じる原因は何か、探ってみましょう。具体的には、小学校生活を想像して、わが子がつまずきそうな何かを思いつきますか? もし何か思いついたのなら、それを入学準備の今、解決できるかなと考えてみるとよいと思います。

たとえば、こんな感じです。
・ひとりで着替えができるかどうか、やらせてみる。
・小学校に行く道のりを親子で散歩してみる。

→これは安全確保の意味でも、ぜひやっておきたいことです。
・お友達とけんかしたとき自分たちだけで仲直りできるかようすを見ておく。
→忙しいママの中には、子どもが保育園や幼稚園でどんなふうに友達と関わっているか把握できていないママもいるかもしれません。ぜひ、この機会に、わが子が子ども同士の関係性をどんなふうに形成しているか、冷静に観察しておいてください。その結果、何かこれではいけない!と思ったことがあっても、即座に行動を起こさず、なぜそうなっているか原因を調べる冷静さを保っておいてください。
・学びに関しては、自分の名前が書けるか、ひらがなや数字がわかるか確認しておく。

このようにして、わが子に何ができて、何ができないか知っておくことで、漠然とした不安が解決の方向に向かいます。それにわかってさえいれば、万が一のときにあわてることなく対処できます。

成長は一人ひとり違う。焦らずゆったり!

そして、〇〇ができないとわかったとき、急いでできるようにさせなくては!と焦らないでください。子どもの成長は、一人ひとり違います。同じ1年生でも4月生まれと3月生まれでは1年も違います。成長のスピードもその道のりもすべて、一人ひとり違うのですから、焦ってできるようにさせるのではなく、毎日の生活の中で無理なくときどきやらせてみて、様子をみるぐらいの感覚でいてください。

何度もやらせてみたけどできなかった、というときは、これがこの子の成長のしかたなんだと思うようにしましょう。決して無理強いしないでください。いよいよ小学校入学という時になってもできなくて、学校生活に支障をきたしそうなことであれば、担任の先生にお話ししておこうと考えてください。ほとんどのことは、今できなくても、いつかはできるようになることなんですから。

子どもの成長に関しては、鷹揚(おうよう)にかまえることが大切です。鷹揚とは、小さなことにこだわらずゆったりと、おっとりとして上品なさまのこと(コトバンクより)。鷹揚で上品なママでいてください。

もちろん子どもを危険から守ることは、これまで通りやっていかなければなりません。しかし心配のあまり、何から何まで世話をやくという姿勢は、子どもの成長には決してよいことではないのを自覚しておきましょう。そして親の不安を子どもにぶつけないように気をつけて!


【親の心の準備2】他の子と比べるより1年前と比べてみよう
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