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ランドセル選び方Q&A

ランドセルの肩ベルトは湾曲した形状のほうがいいの?

肩ベルトの形状も、ランドセルを軽く感じさせる要素のひとつです。昔ながらのストレートな形状のものと、S字型に湾曲させたタイプの2種類がありますが、現在、主流になっているのは湾曲させたタイプです。

湾曲した形状の肩ベルト

湾曲タイプは、肩から腋下までストレートに降り、そこから外側に曲がっているため、体にフィットしやすくなります。また、背負ったときベルトが外側に引っ張られにくいため、ベルトがズレにくいというメリットもあります。

富山大学と信州大学が2009年に行った実験では、ストレートタイプよりも湾曲タイプのほうが肩への接触圧力が低く、したがって負荷が小さくなるという結果が出ています。湾曲タイプのほうがベルトにかかる重さが分散し、楽に背負えるということです。こうした理由で、湾曲タイプのベルトを使用したランドセルが増えているのです。

ただ、同じ実験で、身体の小さい子の場合には湾曲ベルトのほうが肩にかかる圧力が不均一になり、して「肩が痛い」「走ると肩に擦れる」といった不快感を感じるケースもあったようです。肩ベルトのカーブが、身体の小さい子には合わないことが原因です。すべての子どもの体型に合ったカーブを作るのは、なかなか難しいようです。

もちろん、ストレートタイプでも背負いやすいランドセルはあります。また、高級な素材を使ったランドセル、特にベルトに牛革を使用している場合、使用しているうちに良い具合に癖がついて体にフィットするようになります。だからストレートタイプがダメということは全くありません。ただ、使用初期からの使いやすさを考えると、多くの子どもにとっては、湾曲したタイプのほうに軍配が上がりそうです。

ストレートタイプ、湾曲タイプそれぞれ、メーカーによって微妙な違いがあります。同じ湾曲タイプでも、カーブのさせ方に個性があり、ここはメーカーの設計思想がよくあらわれる部分です。お子さんの体にフィットするかどうか、荷物を入れて背負ったときに肩の上でズレにくいかどうか、十分に確認してください。

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