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ランドセルナビが見つけた 2020「おすすめランドセル」

量販店などで見る機会の少ないランドセルを中心に、今年の注目メーカーと製品を紹介します。ランドセルナビが実際に見て、確かめて選んだ優秀なランドセルばかりです。 念のため、購入前に知っておきたい購入の基本アドバイスも記しておきます。ランドセル選びの参考にしてください。

※メーカー名は50音順で掲載しました。
※写真はメーカーサイトから転載、借用させていただいております。


目次


■榮伸

■ナガエかばん

■ノムラ

■HAKURA 羽倉の手づくりランドセル

■カバンのフジタ

■村瀬鞄行

■ランドセル購入の基本アドバイス


★人気&おすすめランドセルの「売り切れ」状況はこちら

【榮伸】

◆conosakiスタンダード

榮伸製ランドセルのベーシックモデルが「conosakiスタンダード」です。ランドセルは毎日使うものだからこそ、軽く、丈夫であってほしい。そんな、子どもや両親の意向を徹底的にリサーチし、デザイナーと職人が共同で開発したランドセルです。

conosakiスタンダード

キューブ型でA4フラットファイルサイズ対応。カブセの下端両端を大きなラウンド形状にカットしたスタイルで、全体的に丸みを帯びた、軽快で美しいデザインです。

ベーシックモデルとはいえ、容量や機能も申し分ありません。業界最高水準の型崩れ防止対策である「しっかりくん」が採用されていることはもちろん、背当てや肩ベルトの構造も上位モデルと基本的に一緒。下ベルトの取り付け金具に「スライドロック」が採用されているのも一緒です。これはお子さんの体格が変わっても、ゆったりと背負えるようにと考案された金具で、ランドセルでこの金具を採用しているのは榮伸のみ。他のブランドのランドセルでも、榮伸製かどうかわかる部分です。

外形は小さく、中は大容量のキューブ型

体格に合わせ金具が動くスライドロック

基本的な機能と頑丈な構造ををす持ちながら、「conosakiスタンダード」の重量は1100g。一般的なクラリーノ製ランドセルよりも100g前後は軽い。ひとつひとつのパーツの形状を見直すだけではなく、前ポケットを昔ながらの四角いスタイルに変更。大幅な軽量化を達成したのです。

軽くて丈夫、大容量だけれど大きすぎない作り。それに加えて、やわらかな曲線の軽快なデザインを一層引き立たせるカラーバリエーションも魅力的。子どもたちが毎日楽しく背負えるようにとの配慮です。

ランドセルの原点に立ち返り、「子どもたちが使いやすいランドセルとは?」を考え抜いて作られたランドセルと言うことができるでしょう。

■価格:50,000円(税抜)

◆つむもの

和をイメージさせる色とデザインで定番となった「つむもの」も、注目のモデルであり続けています。日本の美と色を取り入れ、職人の技と緻密な加工にこだわったランドセルです。

デザイン上の大きなポイントは、かぶせの下隅。ここが大きくナナメにカットされた大胆なデザインを採用しています。他社のランドセルとは一線を画す独自のスタイルが印象的なモデルです。

全カブセと半カブセがあり、全カブセはシンプルな中にモダンなディテールをさりげなく盛り込んでいます。半カブセは、それを、よりモダンにしたイメージで、軽快感が増しています。カラーは、日本の色を代表する「真紅」「桃花」「胡桃」「栗皮」「紺藍」「漆黒」の6色。いずれも、いにしえから日本人が愛してきた伝統の色です。

素材は、最も本革に近い風合いを持つ「クラリーノ・F」が採用されており、サイドや前ポケットに型押しでつけられた意匠も和風モチーフです。「conosakiスタンダード」ほどには軽量化を意識していませんが、それでも全カブセで1270g、半カブセに至っては1150g。非常に軽いランドセルと言えるでしょう。

「つむもの」には、通常のモデル以外にも、超個性的なモデルが用意されています。それが「つむもの 華」と「つむもの 鎧」の2モデル。「華」は、半カブセの「つむもの」をベースに、和服の意匠を思わせる花柄模様をあしらった特別エディション。ランドセル業界初となるプリント技術を使って2つの地色を施し、市松模様と華の彩りをそえた雅なデザインが印象的です。

赤系の「紅つつじ(真紅/薄桜)」、紺系の「月草(紺藍/白藤)」、茶系の「山吹(胡桃/浅黄)」の3カラーが用意されています。和のテイストをさらに高めたエレガントなモデルと言えるでしょう。素材はベースモデルと同じ「クラリーノ・F」。

「つむもの」の漆黒をベースに開発された「鎧」は、文字通り武士の甲冑をモチーフとして開発されたランドセルです。カブセとランドセル側面に「甲冑の大袖や草摺の菱縫いを思わせる刺繍が施されており、重厚な印象を与えてくれます。

漆黒のみの「黒羽」と、縁取りに赤を使った「真朱」の2パターンが用意されています。素材は、クラリーノの中で最も耐久性の高い「クラリーノタフロック」。甲冑をイメージしたデザインだけに、傷や汚れへの耐久性を高めたというわけです。

スタンダードモデルの「つむもの」に比べるとさらに個性的なデザインのため、写真を見ると「これを子どもが背負って大丈夫?」と思われるかもしれませんが、実物を見ると違和感はありません。「華」は女の子、「鎧」は男の子に大人気ですが、ショップの人に聞くと、最近では外国人旅行者も買っていくらしい。国内外の人に人気のモデルになりつつあります。

■価格
つむもの :62,000円(税別)
つむもの華:69,000円(税別)
つむもの鎧:67,000円(税別)

◆オーダーメイドランドセル

榮伸のオーダーメイドランドセルも注目モデルです。本体やステッチなどの色、内装やカブセ鋲のデザインなどを自由に組み合わせて自分好みのランドセルを作るシステム。定番のカラーからパール系までさまざまな色が用意されています。

いわゆるパターンオーダーですが、WEB上に用意されたシミュレーションページの完成度が高く、子どもでも簡単に完成イメージが把握できます。もちろん、榮伸オリジナルの機能を盛り込んだランドセルですから、品質的にも安心。オーダーメイドは若干割高になりますが、そこはランドセルメーカーが自社工場で一貫生産する製品。価格はとてもリーズナブルです。

■価格:60,000円(税別)


 

【ナガエかばん】

◆マスター・エム SUA-20

皮革マイスターが作るだけに、ナガエのランドセルは、内張など一部に人工皮革を使ったモデルがあるものの、本体はすべて本革製です。どの製品も魅力的ですが、真っ先にチェックしていただきたいのが、黒、紺、赤、ローズ、ピンクの各色60本限定生産の牛革ランドセル「マスター・エム SUA-20」です。

マスター・エム コードバン(紺)

「もっとこだわりのランドセルはないか」という要望に応えて作られたランドセルです。カブセがコードバンで本体はスムース牛革の仕様と、すべてスムース牛革の仕様があります。内張とカブセ裏はブタ革です。つまり、すべての素材は本革。しかも、ブタ革には「吟ブタ」という、ブタ革のいちばん表側の部分を使用。ブタ革の中で、いちばん高品質な部分です。

ナガエのランドセルは、カブセの処理にもこだわりがあります。通常、断面を細い牛革または合成皮革で巻いて縫い付ける「ヘリ取り」という手法が一般的ですが、ナガエでは、牛革には革のフチを内側に織り込んで縫い合わせる「ヘリ返し」、コードバンは断面にニスを塗って磨き上げる「コバ塗り」という手法が使われています。マスター・エムも、この手法が採用されています。

限定モデルで人気が高く、毎年、早めに売り切れてしまうのが難点といえば難点。ナガエのランドセルを代表する製品のひとつと言っていいでしょう。

■価格
コードバン:85,000円(税込み)
スムース牛革:75,000円(税込み)

◆フリフリ R-32K

マイスターオリジナルデザインを施したカブセが話題のランドセルが「フリフリ」。女の子に大人気のモデル。カブセの下側のカットとステッチがとてもかわいいモデルです。

本当は作る予定はなかったけれど、試作を見た人たちから「欲しい」という声が殺到。マイスターが限定20本という少量生産でカタログに載せたモデルです。ピンクとローズが定番色ですが、2020年モデルでは赤が復活しました。

フリフリ(ピンク)

カブセの素材はコードバンが使用されています。理由は、モコモコとしたかわいいデザインを採用したためです。このデザインでは、「ヘリ取り」の手法は難しい。独創的なデザインを生かすには「コバ塗り」しかない。ということで、カブセを縫い合わせたあと、革の断面をカンナできれいに削り上げ、ニスを塗って磨き上げるコバ塗りで仕上げました。コードバンは革の組織が緻密なので、コバ塗り仕上げにふさわしいのです。

フリルのステッチはミシンで縫い付けられたものですが、ミシン目も細かく、一定で、マイスターの技量がよくわかります。かぶせの飾りも、フリルのかわいらしさを引き立てています。生産量が少ないモデルで、毎年、すぐに入手難になってしまいますが、ほかのどこにもないデザインのランドセルです。しかも、高学年になっても子どもが使いたいモデルでもあります。個性的なランドセルを探している人は、早めに予約したほうがいいでしょう。

■価格:93,000円(税込み)

◆タイガ B-43

男の子の定番色である黒に、ヌメ革をアレンジした個性的なランドセルです。ヌメ革はワンポイントのアクセントですが、黒とキャメルのコンビネーションが、センスの良さを感じさせます。男の子の心を引きつけてやまないモデルです。

タイガ コードバン(黒)

牛革モデルとコードバンモデルのふたつがあり、どちらも本革を贅沢に使用しています。コードバンモデルの場合をみると、カブセはコードバン、大マチ(胴体)はスムース牛革、キャメルのパーツは食用牛の革、背当ての白い革はホルスタインのもの、カブセ裏と内張には日本産のブタ革と、5種類もの革を使い分けています。しかもコードバンは、その質感から、コードバンのタンナーとして世界的に有名な新喜皮革で加工したものを使うというこだわりようです。牛革モデルはカブセの素材がスムース牛革となるだけです。

カブセ下の鋲は、自由に選べます。バランスの良いデザインと配色がさりげなく個性を主張するモデルですが、本革を贅沢に使っているだけに、耐久性でもピカイチ。6年間しか使わないのがもったいなくなるようなランドセルです。価格もリーズナブルです。

価格
コードバンモデル:89,500円(税込み)
牛革モデル:79,500円(税込み)

◆限定10本のコルトーナ

カブセの押さえ革が強烈なアクセントとなっているランドセルが「コルトーナ FF-100」です。全国鞄創作技術コンクール 日本商工会議所会頭賞受賞作品の、超個性的なランドセルです。全ランドセルを見渡しても、これだけ個性的なランドセルは少ないと思います。

マイスターが、これまでダレスバッグやビジネスバッグの製造で培った技術を余すところなく注ぎ込んだ作品です。キャラクターやデコレーションで個性を主張するのではなく、鞄の原点に立ち返って、本物の鞄を男の子に、というコンセプトで生み出した逸品と言えるでしょう。

コルトーナ


本体に使用されている牛革は、マイスターがこの作品のために特別にあつらえたもの。凹凸のある表面にグレーの塗料を塗った後、高圧をかけて凸部が黒くなるように加工してあります。結果、カブセ全体が光を乱反射し、つや有りやつや無しの通常の革とはまったく異なる風合いを生み出しました。

カブセの周囲やカブセ表面のベルト側面は、1週間かけてコバ塗り仕上げ。大マチの側面や背当て周囲に見える白い糸は、手縫いの部分。この糸は昔からある優れた素材ですが、残念ながら生産中止。そのため、廃業した鞄業者から引き取って使用するというこだわりようです。他にも、ランドセルには通常使われないテクニックが随所に見られます。

素材の入手から製造工程に至るまで、あらゆる手間を惜しまずに作られた製品だけに、生産量は限定10本。入手は難しいですが、男の子向けのランドセルで超個性的、しかも本格派の製品は少ない。見れば見るほど、入手したくなるランドセルのひとつでしょう。

■価格:100,000円(税込み)

◆スタンダードモデル

限定生産モデルを多く取り上げましたが、定番のスタンダードモデルの出来映えも素晴らしく、シンプルなランドセルを探しているのであれば、おすすめの製品です。

スタンダードモデル(牛革)

カブセに牛革を使った「STC-38」と、コードバンを使った「KBC-57」があり、内容は「マスター・エム」とほとんど一緒。違いは、サイドの反射材がないこと、内張が人工皮革だということだけです。内張の人工皮革は、オプション料金5,000円でブタ革にすることが可能です。

なお、スタンダードモデルとは別に、サイドの反射材を大きくした「リフレクターモデル SAA-38」もありますが、基本的な内容はスタンダードモデルと一緒。利用環境を考慮して選ぶと良いでしょう。


■価格
コードバン:80,000円(税込み)
牛革:70,000円(税込み)


 

【ノムラ】

◆シャープなイメージのコンビカラー

ノムラの主力商品は、やはりオーソドックスな学習院型。その中でも、ヘリやステッチのコンビカラーがさりげなく個性を演出して高い人気を保っているのが、「コンビカラーシリーズ 2250」です。

コンビカラータイプ2250(赤×黒)

ベースカラーは、ベージュ、ライトブルー、黒、キャメル、ネイビー、ブラウン、ダークグリーンの7色。これにヘリの色を組み合わせて、9つのカラーバリエーションがあります。もちろん、糸もコンビカラーに合わせたもの。最近はグリーン系のランドセルの人気が高まっているようです。

メイン素材は広くランドセルに使われている人工皮革(クラリーノ・エフ)だけあって、耐久性は抜群。しかも軽い。強度を保つ補強や背当てのクッション、ベルトの構造など目に見えない部分にも快適に使える加工を施しているにもかかわらず、約1150gと、A4フラットファイルサイズ対応では限界に近い軽量化を達成しています。人気が高いのも納得のランドセルでしょう。

■価格:41,900円(税込み)

◆元気な男の子向けのイナズマステッチ


元気な男の子に人気のランドセルが、「イナズマステッチシリーズ 2290」。文字通り、大マチのサイドに稲妻のステッチが入れられたシリーズです。「黒×シルバー」と「黒×ブロンズ」がありますが、「黒×ブロンズ」のほうが人気が高いようで、昨年は早めに売り切れてしまいました。

イナズマステッチシリーズ2290(黒×シルバー)

元気な男の子に使われることを想定して、素材にはクラリーノの中でも最強と言われている「クラリーノ タフロック」を採用。引っ張り強度や表面のコーティングの耐久性が高く、とても傷に強い素材です。だから、ぶつけたり擦ったりしても、大きな傷の心配はほとんどありません。

丈夫な素材を使っているため、重量は少し増えていますが、それでも約1,200gと、軽量モデルに入ります。傷に強い素材と強固な構造。わんぱくな男の子が6年間、乱暴に扱ってもへこたれないランドセルのひとつです。

■価格:45,900円(税込み)

◆華やかな銀の刺繍が女の子らしさを演出


「イナズマステッチ」がわんぱく坊主向けのモデルとすると、「シルバーフラワーシリーズ 2275」は、女の子の夢をかたちにしたモデル。大マチ(本体)のサイドやカブセに銀色の糸でかわいい花束を刺繍。背当てや前ポケットにハート型の意匠や切り抜き窓を入れるなど、女の子らしさ満載のランドセルです。

シルバーフラワー(キャメル)

前ポケットのハート窓がかわいい

メイン素材は、「クラリーノ・エフ」。人工皮革の中でも牛革にいちばん近い質感や手触り感をもっていると言われている素材で、ぱっと見ただけでは本革と区別がつかないほど。クラリーノシリーズの中で、もっとも多く使われています。重さは1200g。

背当てや肩ベルトの内側などには、他のランドセルと同様、「クラリーノ・ロベニカ」が使われています。カーフのような風合いを持ち、通気性も高いことから、肌に直接接する部分によく使われる人工皮革です。

シルバーの刺繍は、ノムラの「カスタムアイテム」との相性が良く、ランドセルを一層個性的にしてくれます。展示会などでも大人気になっているのがよくわかるランドセルです。

■価格:49,900円(税込)

◆半カブセが個性的な牛革カジュアルシリーズ

ノムラの主力ランドセルは伝統的な学習院型ですが、近年は半カブセ型の人気が急上昇。なんと、半カブセの販売数が3割程度にはなっているそうです。縦型と横型の2タイプありますが、特に多くの人が選んでいるのが縦型の半カブセタイプです。

半カブセの牛革カジュアルシリーズ

人工皮革仕様の「カジュアルシリーズ 2260」と、本革仕様がの「本革カジュアルシリーズ 3245」のふたつのシリーズがあり、カラーバリエーションが少し違います。本革仕様はブラック、ネイビー、キャメル、ベージュの4種類。すべて単色ですが、人工皮革仕様の場合、ボルドーやブラウンなどの単色が加わるほか、ヘリ巻きや糸の色を変えたコンビカラーも用意されています。

重量は人工皮革が1050g、本革仕様で1360g。長いカブセの通常モデルと比べて100g程度は軽く仕上がっています。カブセの長さが短くなった効果が重量に如実に表れています。重さ意外にも半カブセには、子どもがカブセを開けやすいというメリットがあります。ランドセル選びの候補に入れていただきたいランドセルです。

■価格:54,900円(税込)
※人工皮革:42,900円(税込)


 

【HAKURA 羽倉】

◆おしゃれな大人も満足の明るい色のラインナップ

豊富なカラーラインナップ。見ているだけでも楽しい

色がとてもキレイ――HAKURAのランドセルを見て、最初に感じるのは色の美しさです。明るい色でも、子どもっぽくなくシックで落ち着いています。ヨーロッパのファッションブランドのカラーを参考にラインナップを考えたそうです。これが、新しいブランドなのに、早くもおしゃれに敏感なママ・パパが関心を寄せるゆえんでしょう。

その特徴が一番あらわれているのが、HAKURAの主力モデルで一番人気の「耐性牛革スタンダード」(59400円)。色展開が15色と豊富で、ブラックやレッドなどの定番色のほかに、ラベンダー、サックス、イエロー、パステルピンクなど、子どもたちに人気の明るい色が多数ラインナップされています。

耐性牛革スタンダードのヴィヴィッドカラー

この明るい色の風合いが、他のランドセルと微妙に違うのです。おそらく色味そのものに相当こだわっていること、素材が高品質の牛革であること、さらにフラップ(カブセ)が縁取りのないコバ塗り仕様(革の裁断面を同じ色で塗る手間のかかる手法)であることなどが、色の美しさの際だたせているのだと思います。明るい色のランドセルは子どもっぽい…と思っているママがいたら、ぜひHAKURAのランドセルを手に取ってみてください。そんな先入観は吹っ飛んでしまいますよ。

そんなランドセルの実物を見る方法ですが、関西圏なら、大阪府と工房のある豊岡にショールームがあります。その他の地域だと、5/31までの期間限定店舗(東京丸の内)のほかは、展示会しかありません。単独展示会は終了しているので合同展示会(東京で最後で7月7日)が唯一の機会。でも、HAKURAのランドセルに注目するようなこだわりのあるご家庭なら、価格は革製のランドセルとしては標準的なこともあるし、この際、大阪のショールームまで行ってもいいのでは?と思ってしまいます。

HAKURAの大阪ショールーム

◆鋲なしフラップ(カブセ)のHAKURAで、オンリーワンを目指そう!

HAKURAのランドセルが子どもっぽく見えない第一の理由は色の風合いですが、実はほかにも理由があります。それはとてもシンプルですっきりしているということ。そしてそのためにHAKURAが選んだのが、鋲なしという選択でした。

HAKURAのランドセルには、一般的なランドセルに必ずついているカブセの鋲がありません。ランドセル業界の人でもない限り、第一印象では気づかないかもしれないカブセの鋲。この鋲は、カブセと錠前がついているベロをつなぐ不可欠な部品とみなされてきました。しかしHAKURAは、ファッション性を高めるためにあえて排除する決断をしたのです。

鋲なしフラップの採用でこんなにすっきり!

鋲のかわりに粋なステッチアート

そうはいっても鋲をなくして、鋲ありと同じ強度を確保することは、本当に大変だったと言います。大人のファッションのように、おしゃれのためには多少の不便は我慢…とは言えないランドセルです。子どもたちの使い勝手や安全性が少しも減らないようにと研究に研究を重ね無数の耐久テストを繰り返して、ついに鋲なしランドセルが誕生しました。この鋲なしフラップ(カブセ)が、シンプルで上品なフォルムを可能にしたのです。もちろんHAKURAだけの特徴で、意匠登録もされています。

他の子と違うランドセルをと思うと、つい飾りやアクセサリー、他と違う形などに走りがちですが、逆に、通常はついている鋲が「ない」ことで違いが出せるって、ちょっと粋ですよね。

しかも、鋲なしにすることで、子どもが大好きなステッチアートをカブセ下部にいれることも可能になりました。位置がきちんと確保されているため、ステッチが下品に目立つということもありません。オプションで8種類用意されているステッチアートですが、どれも大人も納得のシンプルデザイン。子ども向けにありがちなゴテゴテ感はゼロです。どれだけ目立たせるかは、糸をランドセル本体の色と同色にするか、別の色にするかで決めることができます。

HAKURAのランドセルは、「シンプル&本物志向」でママ・パパを満足させつつ、キッズの願いもステッチアートやさまざまな書体が選べる名入れで叶えてくれます。これぞHAKURAならではのスタイル。ランドセル業界にも、デザインと実用性を両立させる厳しい競争の時代が訪れたのかもしれません。

なお、HAKURAのランドセルは、ランドセル工業会の認定証はもちろん、厳しい縫製チェックを受ける「豊岡鞄」のブランド認定も受けています。シンプルなランドセルは、縫い目が少しゆがんでいても目立ちます。すっきり見えるのは、そんな縫い目の美しさにも起因しているのです。

高い技術がランドセルに品格を与えている

◆2色コンビの配色の妙、艶が深まるエイジング革、輝きのコードバン

色のラインナップが素晴らしい「耐性牛革スタンダード」の姉妹モデルに、「耐性牛革ウィングチップ」(6色、62640円)と「耐性牛革コンビネーション」(4色、62640円)があります。どちらもなかなかの人気を博しているようです。

耐性牛革ウィングチップ

耐性牛革コンビネーション

ウィングチップは、ご存じ英国伝統の靴のデザインを取り入れた2色使いのクラシカルなデザイン。コンビネーションは、フラップ(カブセ)と肩ベルト、フラップを開けたときに見えるポケットに明るい色を配し、それ以外をダーク色でまとめたスタイリッシュなモデルです。最近、2色コンビのランドセルが増えていますが、HAKURAの2色使いは、ファッションブランド的なおしゃれ感のある配色です。主力モデルと同様、ヴィヴィッドでありながら落ち着きがあります。

また、高級ラインの「エイジング総牛革」(5色、66960円)と「エイジングコードバン」(3色、91800円)は、深みのある色合いと上質な革がもつ風合いが魅力です。革好きのパパだったら、子どもに持たせるより自分が持ちたいなんて思ってしまうかもしれません。

エイジング総牛革

エイジングコードバン

ランドセルの最終選択権が親から子どもに移りつつある今、ランドセル売り場では親子げんかが頻発しています。6年間使うものだからと考える親と、今ほしいものを主張する子ども(だいたいが明るい色好き!)とでは、選ぶランドセルが違うからです。でもHAKURAのランドセルなら、お子さまがどれを選んでも、親の目から見てちょっと…と思うことがなさそうです。親子そろってこれならGOOD!と言えるものが見つかる、それがHAKURAのランドセルなのです。

■HAKURAランドセルラインナップ
・耐性牛革スタンダード 59400円(税込)
・耐性牛革ウィングチップ 62640円(税込)
・耐性牛革コンビネーション 62640円(税込)
・エイジング総牛革 66960円(税込)
・エイジングコードバン 91800円(税込)
・はねかる 52920円(税込)
・とよおか 91800円(税込)


 

【カバンのフジタ】

◆シルバーが個性的なギャラクシー

男の子に人気急上昇のモデルが「ギャラクシー」です。オーソドックスなスタイルですが、文字通り、宇宙をイメージしたシルバーのカラーを採用。ヘリの色も黒、ブルー、赤と3種類が用意されており、本体色のシルバーをキリッと引き締めています。

カブセや大マチ(本体)、前ポケットなど主要な部分はクラリーノ製です。そのため、1150gと、重さも軽い! ただし、背負い心地を左右する重要な部分である背当ての素材は「ふっくら天然牛革」と呼ばれる、ソフトな牛革を採用しています。肌触りと通気性が良く、夏の蒸れを防いでくれます。

登場してから時間がたっていない新しいモデルですが、昨年も早い段階で「完売」になるほど。実際にランドセルを見た男の子は、必ずといっていいほど興味を示すことでしょう。

■価格:52,778円(税別)

◆背当てカラーが特徴のグレースランド

「グレースランド」は、女の子に人気のモデル。最大の特徴は、上品で華やかな背当てとステッチのカラー。本体の色は落ち着いたブラウンですが、背当てと肩ベルトの内側に柔らかなパステルカラーが採用されています。

カラーバリエーションは、「ブラウン/グリーン」「ブラウン/スカイブルー」「ブラウン/ピンク」「ブラウン/イエロー」「ブラウン/パープル」の5つ。どれもブラウンとの相性の良いカラーが選ばれました。

最近は、女の子を中心に、ブラウン系のランドセルの人気が高まっています。実際、ちょっと大人びた女の子には、ブラウン系のランドセルはとてもよく似合います。

同じブラウンでも、明度や彩度の違いでキャメルから焦げ茶に至るまでさまざまなバリエーションがありますが、グレースランドはシックなダークブラウンが採用されています。また、ステッチに使われている糸も、パステルカラーです。

カブセの素材は牛革(山形レザー)ですが、大マチ(本体)は人工皮革のアーシック(テイジン)が使われています。どちらも防水性能と耐久性の高い素材。背当ても牛革(ふっくら天然牛革)です。重さは1,350g前後と、牛革を使ったランドセルとしては標準的な重量に仕上がっています。

ランドセル単体で見ると、ずいぶん派手に見えますが、子どもが背負うとチラリと見える程度。背当てと肩ベルト、ステッチの色がさりげなく女の子らしさを演出し、とても上品な印象を与えてくれるランドセルです。

■価格:62,963円(税別)

◆コンビカラーが美しいブルークライスト

ブルーがテーマの新しいモデルが「ブルークライスト」です。本体色はインディゴブルーとマリンブルーで、ヘリのカラーバリエーションと、さわやかで優しいスカイカラーの背あてが子どもの個性を引き立てます。広い空、大きな海のように成長してほしいという願いも込められています。

カブセの素材は山形レザー、大マチはアーシックと、素材は女の子向けのグレースランドと同じ。背あてに「フィットカット」が施され、肩ベルトにフジタオリジナルの「スーパーXベルト」を採用。ランドセルを軽く感じさせる加工が随所に施されています。背当ても、通気性の良いソフト牛革で、背負い心地の良いランドセルです。

カラーバリエーションは下記の通り。

・インディゴブルー/マリンブルー
・インディゴブルー/ブラウン
・インディゴブルー/シルバー
・マリンブルー/インディゴブルー
・マリンブルー/ブラウン
・マリンブルー/シルバー

■価格:62,963円(税別)

◆伝統的なスタイルのトラッド

キューブ型ですが、フジタのランドセルの中で最も伝統的なスタイルを守っているもののひとつが「トラッド」です。コードバンを使った「プレミアム」もクラシカルなスタイルですが、こちらは牛革をカブセに使ったモデルです。

カラーは黒、黒/ゴールド、モスグリーン、キャメル、ピンク、赤の6つ。とても美しいランドセルです。ベースカラーはシンプルですが、金具にシルバーではなくゴールドを採用。大人っぽさを演出しています。

使われている素材や構造、機能は、グレースランドやブルークライストと同じ。重さも同じく、1350g前後で、とても背負い心地が良いと評判のランドセルです。ランドセルはトラディショナルなスタイルとカラーを選びたいが、ちょっとした特別感は欲しい。そんな親子にぴったりのランドセルでしょう。

■価格: 64,815円(税別)


 

【村瀬鞄行】

◆村瀬鞄行のランドセル

「村瀬鞄行のランドセル」というブランド名で、本革の高級モデルから合成皮革の売れ筋価格帯のモデルまでを展開。その中で、定番となっているのが「ボルカ」シリーズです。
本革と人工皮革のモデルがあります。どちらも、表面に細かなシボ(皮本来のシワ模様)をつけた素材を使用しており、丈夫で傷がつきにくいのが特徴です。

特に人気が高いのは本革モデル。耐久性を持たせた色づけとコーティングを施した「牛革ストロング」を使い、力のかかる背カンの取り付け部分やカブセの根元に補強を施したモデルで、いくつかのバリエーションがあります。

レザーボルカ(赤)

単色の「レザーボルカ」は、柔らかなカラーバリエーションが印象的なモデル。「赤」「ローズ/ピンク」「ブラウン/ピンク」「ラベンダー」「シアン」「キャメル/ブラウン」の6色が用意されています。背当ての色は定番の白。

「レザーボルカ」シリーズには、「レザーボルカ コンビ」と「レザーボルカ プレミアム」「コードバンボルカ」もあります。

レザーボルカ プレミアム ターコイズ

細部まで丁寧に作られています

「レザーボルカ コンビ」は、背当てや肩ベルトの裏にブルーやグリーン、ピンクといった鮮やかな色を使い、シャープな印象を与えるモデルです。「レザーボルカ プレミアム」は、特別な色合いの牛革にアンティークゴールドの金具を使用した特別仕様。「コードバン ボルカ」は文字通り、カブセにコードバンを使った、ボルカシリーズの最高級品です。

●ボルカ ブラウン/ピンク


人工皮革を使った「ボルカ」は、「レザーボルカ」の作りはそのままに、カブセや本体(大マチ)に村瀬鞄行独自の人工皮革「レザーフォート」を使ったモデル。レザーフォートは人工皮革の中でも本革に近い風合いや質感を持った素材で、ぱっと見た目には、本革モデルかと思うほど。しかも、本革モデルよりも200g程度は軽い。本革モデルと同等の堅牢な作りなのに軽いというのは、大きな魅力です。

■価格
レザーボルカ&コンビ:69,000円(税別)
レザーボルカ プレミアム:72,000円(税別)
コードバン ボルカ:93,000円(税別)
ボルカ:62,000円(税別)

 

◆手縫いを多用した匠シリーズ

村瀬鞄行のランドセルの中でも特別なのが「匠」と名付けられたモデルです。厳選した牛革やコードバンを使い、手縫いを多用して組み立てたランドセルです。

匠 牛革(ブラック)

手作業でヒダを入れる菊寄せ

肩ベルトや肩ベルトの取り付け部分、大マチと背当ての合わせ目など、力のかかる部分をベテラン職人が一針一針、丁寧に縫い合わせた高級モデルです。肩ベルトの先端やメインポケット、つまり大マチのフチの「ヘリ巻き」と呼ばれる加工も見事で、生地の断面が表に現れる部分がほとんどありません。背当てのコーナーを補強する細いベルトに入れられた「菊寄せ」あるいは「キザミ」と呼ばれる加工も美しい。

匠プレミアム(ヌメ革)


「匠」には、牛革とコードバンのモデルの他、「栃木レザー」というブランドの「ヌメ革」を使った特別なモデルもあります。ミモザという木の樹皮を使って職人が手作業で染め上げる「フルベジタブルタンニンなめし」という技法で作られた牛革で、革本来の風合いや色の変化を味わえる逸品です。

素材から構造、製法に至るまでこだわり抜いた製品だけに、軽量ランドセルとは一線を画す品格があります。ランドセルを作り続けて50年以上という村瀬鞄行の技術を集大成したモデルと言っていいでしょう。


■価格
匠 牛革:80,000円(税別)
匠 コードバン:110,000円(税別)
匠 ヌメ革:120,000円(税別)

◆「mu+」ランドセル

近年、注目が集まっているのが「mu+」(ミュータス)シリーズのランドセル。伝統を重視した「村瀬鞄行ランドセル」とは別に立ち上げたブランドです。

カラーや刺繍でファッション製を持たせ、わくわく感、どきどき感といった子どもたちの気持ちに寄り添ったモデルです。素材も人工皮革(クラリーノなど)を使い、耐久性を持たせた上で1100g台に軽量化。6年間、毎日使う子どもの気持ちを大切にしたモデルとして人気が急上昇しています。


ミュータス エクシード [EX603]

素材の表面加工や刺繍、鋲などのアクセサリーの違いにより10種類以上のモデルがあり、それぞれに3~6のカラーが用意されています。とてもファッショナブル。「村瀬鞄行ランドセル」と比べると廉価版と言えますが、機能は同等。なんといっても、価格が安い! 軽くて手頃な値段のランドセルを探しているならば、候補に入れておきたい製品です。

■価格:29,800円~60,000円


 

ランドセル購入の基本アドバイス

■購入時期は、家庭ごとに決めよう

ランドセルの発売時期が年々早くなり、2020年度のモデルの中には5月早々に完売といったものもありました。でも、決して焦る必要はありません。ランドセルの性質上、素材に大きな違いはありませんし、デザインも機能的な違いもそれほど大きくはありません。長年ランドセルを作っているメーカー製で、6年間の保証がついているものであれば、安心して6年間使えます。
「そろそろかな」と思ったら鞄店や、量販店、ショールームや展示会へ行って、親子でじっくり見てみましょう。子どもの体型はさまざま。「この工房系でなければダメ」と思っていても、合わないこともあります。あまり知られていないメーカーのランドセルが非常に合うということも珍しくないし、高級品だからといって子どもに合うとも限りません。

■今のランドセルの大半は人工皮革

素材は大きく分けて、本革と人工皮革の2タイプ。本革には牛革とコードバン(馬革)があり、人工皮革の主流はクラリーノで、ほかにベルバイオやコードレなどがあります。本革のほうが高価ですが、軽いのは人工皮革。今売れているランドセルの7~8割は人工皮革です。昔の人工皮革は耐久性や風合いに不安がありましたが、今はメーカーが10年以上の品質保証をしており、6年間の使用にはまったく問題ありません。また、本革と見まがう風合いのものもあります。どちらにするかは好みの問題と言っていいでしょう。

■ランドセルはカラーで選ぶ時代

男の子は黒、女の子は赤というのは昔の話。今は濃い色、淡い色、光沢のある色、コンビカラーなど、あらゆる色がそろっています。多く売れている色は、男の子が黒か紺・青系で、女の子が赤、ピンク系。ただ人気カラーは毎年変わり、2020年度は女の子の人気がパープル・ラベンダーに集中。男の子は一部でシルバーが注目されています。
子どもは自由に好きな色を選びますが、親は無難な色、汚れの目立たない色を好む傾向があります。でも、これだけ色が増えると、どんな色を選んでもクラスの中で突出して目立つということはなさそうです。汚れが心配なら透明なランドセルカバーをつける手があります。色選びは、ある程度子どもの自由にしてあげていいのではないでしょうか。ただ、ひとつ気をつけたいのは、その年の人気色は早く売り切れるということ。それでもメーカーを限定しなければなんとかなるとは思います。

■男女別のランドセル選びって?

男の子だから、女の子だからこれにすべきということはありませんが、過去の実績から多くのメーカーが男女別モデルと共用のモデルを展開しています。
男の子の場合は、わんぱくで扱いが乱暴な子でも安心な丈夫な素材(クラリーノ・タフロックなど)やスポーツブランドのマークがついたもの、女の子の場合は、刺繍やステッチなどの飾りでロマンチック&キュートなデザインのものが人気です。
女の子はすでに美的なこだわりのある子も多いので、それはできるだけ尊重してあげたいですね。とはいえ、あまりに個性的だったりハデハデだと高学年になって恥ずかしくなるかもしれません。そのへんは親子でしっかり話し合って決めたいですね。
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