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ランドセルQ&A

ていねいに作られたランドセルかどうか判断できるポイントは?

ランドセルは約200のパーツを組み合わせて作られていますが、細部の加工を見ても、素人にはそれが高度な技で作られているのかどうか、よくわかりません。でも、1か所だけ、素人が見ても判断がつく場所があります。それが「菊寄せ」と呼ばれる加工です。

ランドセルをチェックするとき、ランドセルの背当ての下側の隅を見てください。大マチと背当てを合わせ、縁取りを巻いて縫い合わせてありますが、直角のコーナーで縁取りがギザギザに折りたたまれています。これが「菊寄せ」です。

菊寄せ

ランドセルを見慣れていないうちは品質の違いなどほとんど分かりませんが、多数のランドセルを見ていくうちに、なんとなくわかるようになると思います。凜として雰囲気の良いランドセルは、「菊寄せ」のギザギザが均等で美しく縫ってあるのです。反対に、ここが雑だと他の部分にも加工がやや雑な部分が目立つものが多くあるように感じられました。メーカーによっても意外に加工精度が違います。

メーカーに聞くと、背当てと大マチという最重要パーツを正確に縫い合わせるときに必要な技なので、菊寄せをきれいに仕上げるには、高度な技が必要だとのこと。制作時にはきれいに見えても、流通過程で力がかかると、きれいなギザギザが歪んでしまうこともあるようです。

また、人工皮革と本革でも、仕上がりが違います。総じて、繊維が均一に仕上げられた人工皮革のほうがきれいです。本革は、薄く削ぐという手間がかかる上、繊維が不規則にからまっているため、均一に仕上げるのが難しいのです。本革で菊寄せがまずまずきれいに仕上げてあれば、かなり腕の良い職人が縫製している可能性があると期待しても良さそうです。

現在、革のコバ(断面)の保護に本革を使用するメーカーはごく少数(スドウなど)に限られています。本革製ランドセルでも、ほとんどのメーカーが、コバの補強には人工皮革を使っています。人工皮革は摩擦に強いというのが理由とされていますが、作業効率の問題もあるのかもしれません。

むろん、「菊寄せ」が美しいだけで高品質と判断することはできませんが、少なくとも丁寧に作ってあるかどうかを判断する目安にはぴったりです。細部をチェックするときは、「菊寄せ」の仕上がりを確認するのを忘れないようにしましょう。

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