ランドセルフィッティングで注意したいことは?
ランドセルを背負ってチェックするときは、まず肩ベルトを適切な長さに調節してください。これが不完全だと、正確にチェックできなくなります。お店の人にお願いして、適切な長さに調節してもらってください。
その上で、ランドセル上部が後ろに倒れていないかどうか、チェックします。肩甲骨のあたりで、ランドセルがピタッと体につくようであれば、まず合格。反対にランドセルと背中にの間に大きなすき間があると、ランドセルが後ろに倒れ、重く感じられるようになってしまいます。主流の垂直に立ち上がる背カンを使ったランドセルであれば、ランドセルが後ろに倒れることはほとんどないはずです。
ランドセルを背負った状態で、子供の肩がすぼまっていたり、猫背になったりしていないかもチェックしましょう。ふだん歩いている姿勢にならないときは、肩ベルトの調節が不十分、あるいはランドセルが子供の体型に合っていないという可能性もあります。背中のラインに合わせればランドセルは自然と少し後ろに傾くことを重視して、あえてランドセルが垂直にならないよう固定背カンを使っているメーカーもありますが、基本的な考え方は、立ち上がり背カンと一緒です。重さを肩、背中、腰で分散させて背負うと、同じ重さでも軽くなるのです。
肩ベルトが肩に馴染んでいるかどうか、ランドセルの下が腰に食い込むような状態になってないかどうかも確認してください。どこかが強く当たる場合は、避けたほうがいいでしょう。新品のうちはなかなかわかりにくいかもしれませんが、肩ベルトは、外から見て大きなすき間ができないものがいいでしょう。
以上、ランドセルのフィッティングについて基本的な事柄を解説しました。ひとつ注意していただきたいのは、身体の小さなお子さんだと、ベルトを最短に調節してもブカブカになりがちだということです。ランドセル選び、いわゆる「ラン活」が早くなり、多くの親子が小学校入学の前年夏までに購入していますが、この時期ではますますランドセルが身体に合わないことが多いのです。特に、身体が細いお子さんは、どんなランドセルを背負っても、ベルトが合いません。
子供の成長は早いので、小学校入学後、半年もたてばたいていのランドセルは身体になじんでくるものですが、どれも合いそうにないと心配になるのであれば、あえて購入時期を遅らせて再度フィッティングをしてみるという方法もあります。好みのモデルは選べないでしょうが、定番カラーの縦型であれば、小学校入学直前でも製品は残っています。
背負ってみた印象を、正確に伝えられる子供は、ほとんどいません。どれがお子さんにとって背負いやすいランドセルか、大人がしっかりと見極めてあげる必要があります。