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創業以来70年。「キッズアミ」ブランドで高品質なランドセルを作り続ける老舗

ナース鞄工

どんなメーカー?

ランドセルで日本初の文部大臣賞を受賞した実力派メーカー

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ナース鞄工(ほうこう)は、東京地区の大手ランドセルメーカーです。創業は1948年(昭和23年)と古く、ランドセルメーカーとしては最古参のグループに属します。自社ブランド以外にOEM(相手先ブランド生産)も広く手がけており、その技術力と生産能力は業界でも高く評価されています。「ナース」の社名が入っていないランドセルを含め、日本全国で大勢の子供が使っているランドセルのメーカーなのです。

創業当初はリュックやボストンバッグ、学生鞄、ランドセルなど多様な商品を生産していましたが、1952年(昭和27年)からランドセル製造を本格化させ、技術力向上の取り組みや生産設備の拡充によって品質が急速に向上。1958年(昭和33年)には、ランドセルでは日本で初めて文部大臣賞を受賞しました。その後もランドセルの品質向上の取り組みが続けられ、東京鞄協会や全国鞄協会などのコンクールで、立て続けに受賞を重ねてきました。バブル経済まっただ中の1980年代半ば以降はビジネスバッグの生産が増えましたが、バブル崩壊後はランドセルに比重を移し、今はランドセル生産が主体となっています。

ナース過去のランドセル
ショールームに過去のランドセルがあったので現代のランドセルと比較。
中央のラベンダー色は現在の商品、その右側は昭和28年製、左側は昭和36年製です。
ランドセルが劇的に大きくなったことがわかります。

 

自社ブランド「キッズアミ」の誕生は1997年のこと。子供が6年間、「ランドセルと共にたくさんの友達をつくり、元気に成長する」ことを願い、「Kids」(子供)と「Ami」(友達)のふたつの言葉を組み合わせて名付けられました。東日本や西日本の鞄店などを中心に販売されるほか、東京・足立区の本社や長野の工場で開催される展示販売会でも販売されています。

「キッズアミ」ブランドのランドセルは、その品質の高さだけではなく、シンプルながら多彩なデザイン、豊富な大マチのサイズ、子供がわくわくするモチーフなどの多様な要素がバランス良く組み合わされていることでも知られています。しかも、ナース鞄工は、便利な機能の採用にも積極的です。

その多くは、子供の反応を見たり聞いたりしながら、社内で開発されたもの。大人が驚くような派手なものはありませんが、コンパクトなまま収納性を上げる工夫や、肩ベルトの調整幅、人間工学に基づいて設計された背当てなど、身体が成長する過程で子供への負担を減らすものばかりで、実によく吟味されています。小学校入学時から卒業までの6年間というスパンで子供が楽しく、楽に背負えるランドセルとは何か。それを常に意識して製造しているメーカーと言えるでしょう。

ランドセルへかける情熱

軽量で高品質。子供が常に楽しく通学できるランドセルを目指す

ランドセルは、子供が初めて持つ、本格的な鞄。軽く、丈夫で、身体への負担ができるだけ少ないほうが望ましい。しかも小学校入学という一大イベントの際に、子供本人だけではなく、両親や祖父母も含め、親子3世代がコミュニケーションをとりながら選ぶ、大切なツールでもあります。

そのことをふまえ、ナース鞄工では、子供が使いやすく、背負って楽しいランドセルを目指して、さまざまな改良を続けてきました。クラリーノなどの新素材や半カブセなどのデザインをいち早く導入したり、背カンにオリジナルの機能を持たせて負担を軽くしたりと、その時代に合った機能やデザインの追求に余念がありません。教材の大型化に伴いランドセルが大型化しましたが、子供の体格や体力はさまざま。そうした現状に対応するために、大マチ(大ポケット)のサイズを5種類も用意して選択の幅を広げたことも、「その時代の子供に合ったランドセル」を追求した結果なのです。

シンプルでありながら、多彩なデザインと高機能を備えたランドセルを作り続けるナース鞄工。「これまでの伝統を活かし、匠を始めとする人の手による技を継承しながら、優れた製品を届けていきたい」と語っています。

実用的な機能の導入に積極的

一貫して国内製造。70年の伝統が高品質ランドセルを生みます

どんなランドセル

コンセプトはシンプル&高機能。子供の6年間を支える仕掛けを満載

ナース鞄工のランドセル「キッズアミ」には、学習院型とキューブ型、さらには縦型と横型の半カブセがあり、種類が豊富です。年々キューブ型の人気が高まっているようで、学習院型とキューブ型の販売個数は、ほぼ半々になっているそうです。

サイズは他社と同様、A4フラットファイル対応がメインですが、大マチ(大ポケット)の幅が、10.5㎝、11㎝、12㎝、12.5㎝、13.5㎝の5タイプも用意されています。それに加え、ファスナーで小マチを広げられる「ペリカンポッケ」と「ペリカンポッケPLUS+」という機能を搭載したモデルもあり、選択の幅が広い。収納量に応じて7つのタイプから選べるのです。

ナースランドセルラインナップ

大マチのサイズがさまざま用意されているのがキッズアミの大きな特徴です。

どのモデルも、持ってみると、軽いのが印象的です。最軽量の半カブセで約1000g、クラリーノ製の通常モデルで1200g前後、いちばん重い本革製でも1350g前後です。昔の小さなランドセルよりも軽いくらいです。肩ベルトや背カン、背当てなど子供の負担軽減に直結する部分の機能や、安全対策も万全です。いくつか注目モデルをご紹介しましょう。

◆エレファントキューブ

大マチの幅、13,5cmと全モデルの中で最大級の容量を誇るキューブ型。それなのに、重量は約1200gしかありません。人間工学に基づく科学的アプローチから生まれた背当て構造「WINDEY SOFT(ウィンディソフト)」も搭載。大容量なのに背負いやすいランドセルとして、「キッズアミ」ランドセルの中では、男女ともにいちばんの人気となっているモデルです。

男の子、女の子に一番人気のエレファントキューブ。大容量なのに軽い!

◆ペリカンポッケPLUS+(タブレット)

小学校でタブレット端末が使われることに想定して生まれたのが「ペリカンポッケPLUS+(タブレット)」です。ベースとなったのは、ファスナーで小マチを広げられることで大人気の「ペリカンポッケ」。「PLUS」では、大マチに11インチのタブレットをすっぽり納められるポケットを取り付けました。ポケットはフタ付きなのでしっかり固定できます。2022モデルからの新製品です。

◆ペリカンポッケ

「ペリカンポッケ」は小マチ(大ポケットの外側のスペース)に、ドリームキューブと同様のファスナーを取り付け、収納スペースを拡大できるタイプのランドセルです。大マチ幅は12cmですが、小マチが最大で約8cmまで広がります。教科書だけではなく体操着も入れられる便利な仕組みです。キューブ型より少し重くなる学習院型のため、重量は1250gです。

ナース ペリカンポッケ

小マチが最大8cmまで広がります

◆デニモ

「デニモ」は、その名前の通り、表面をデニムのように加工した、遊び心たっぷりのランドセルです。素材は牛革。その上にデニム調のコーティングを施しています。重量はキッズアミシリーズの中で、いちばん重いモデルですが、それでも約1370gです。
写真ではわかりにくいのですが、実際に見ると、本物のデニムで作られているのではないかと感じるほど本格的な風合い。カブセを開けると前ポケットがジーンズのポケットのような意匠となっており、とてもおしゃれです。大マチの寸法12cmのキューブ型です。このモデルも、キッズアミオリジナルの「ウィング背カン エコボーン」や、人間工学に基づいて設計された背当て構造「WINDEY SOFT」を採用しています。

デニム調の牛革を使った「デニモ」。前ポケットはジーンズをモチーフにしました。

このほか、超軽量の半カブセ(縦型、横型)から高級モデルのコードバンまで、多種多様のモデルから選ぶことができます。いずれのモデルも、キッズアミオリジナルの「ウィング背カン エコボーン」を採用。肩ベルトの防犯ブザー用フックやサイドに取り付けられた安全ナスカン、さらに反射材などの視認性向上アイテムも標準で装備。「キッズアミ」は、小学校入学時から卒業時まで、子供が快適に背負えるランドセルと言っていいでしょう。


 

素材 「キッズアミ」ランドセルに使用されている素材には、クラリーノと牛革、コードバンがあります。このうち、主力となっているのは、クラリーノです。耐久性が高く、軽量化にも適した素材であり、ナース鞄工では40年以上の利用実績があります。ナース鞄工は、クラリーノ認定工場11社のひとつです。 牛革は、デニモに使用されている特殊加工の牛革のほか、「エコレザー」と呼ばれる素材が使われています。これは、牛革をなめす工程で、使用されている化学物質の割合が一定の基準を持たした革だけにつけられる「日本エコレザー基準認定マーク」を取得した牛革。ホルムアルデヒドや重金属、使用禁止の染料など、残留する化学物質の安全基準を満たした牛革と言えます。原産地も日本です。
サイズ A4フラットファイルサイズ対応

各部の特徴

ウィング背カン・エコボーン

多くのランドセルに使用されている「ウィング背カン」。定評のあるこのパーツに、ナースでは形状安定樹脂を追加したオリジナルパーツを開発し、背負いやすさをさらに向上させました。いわゆる立ち上がり背カンですが、スライド金具で、成長に合わせてカーブを調節することが可能です。また、「エコボーン」と名付けられた特殊な樹脂板が重量負荷を分散。肩への当たりがとてもやわらかくなり、耐久性と強度を高めています。

WINDY SOFT(背当て構造)

WINDY SOFT(ウィンディ ソフト)と名付けられた背当ての構造。人間工学の専門家に依頼して、背当てと背中の圧力分布を分析して生まれました。分析では、あらかじめ4種類の背当て構造を用意。ランドセルに4kgの重しを入れ、背当てのどの部分にどれくらいの重量がかかるのかを計測しました。そのデータをもとに、できるだけ圧力が集中しない形状を開発。同時に通風も考慮して、快適な背当てが生まれました。大人のリュックにも採用したくなる背当てです。

新3D肩ベルト

従来の3Dベルトよりも立体的なカーブを持たせた肩ベルト。これまで以上に身体にフィットするようデザインされており、身体への負荷を軽くします。

価格帯
53,000円~91,000円
保証・アフターケア
6年間の品質保証付き。通常使用での破損は無償修理だが、故意によるキズや破損に関しては、有償修理になる場合もある。
ナース鞄工の「ここが魅力」!
大マチのサイズが5種類用意され、標準の12cmだけではなく11cm、大容量の13.5cmが選べるところ。また、大マチと小マチの可変モデルも魅力。ランドセル製造70年の技術力は健在。軽く、丈夫で、これなら6年間、安心して使うことができる。
会社概要
社名 ナース鞄工
本社 東京都足立区梅島3-12-20
TEL 03-3887-8377
店舗 東京都足立区梅島3-12-20(ショールーム)