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わが子基準の「入学準備」

【子どもの準備8】頭のいい子に…親にできることは?

「勉強だけ」ではもったいない!今、未来を生き抜く子に必要な力

来春の小学校入学。喜びと同時に、「勉強は大丈夫?」「塾に通わせるべき?」といった学力や将来への不安を感じていませんか? 「頭のいい子になってほしい」と願って早期からの教育に意識が向きがちになるのは、情報過多な現代では無理のないことです。

でも、「頭のいい子」って、テストの点数が良い子のことを指すのでしょうか? ランドセルナビでは、教育現場の先生方や教育評論家から話を伺い、変化の激しい未来を強く生き抜くための「真の賢さ」と、小学校低学年の今、親ができることについてまとめてみました。焦らず、わが子のペースで、未来につながる「賢さの土台」を一緒に育んでいきましょう。

良心的な塾講師やプロ家庭教師は皆、「小学校低学年から詰め込み教育で遊ぶ時間が少ない子は、高学年で伸び悩む」と口を揃えます。

これからの時代に求められる「頭のいい子」とは、単に知識を詰め込む子ではありません。自ら考え、解決し、協力できる力。つまり、学力だけでは測れない「非認知能力」と「学ぶ楽しさ」を併せ持つ子こそが、未来を切り拓く「真に賢い子」です。

小学校低学年は、この「非認知能力」と「学ぶ楽しさ」を育むゴールデンエイジ。生活体験や身体感覚と結びつかない知識は定着しにくいもの。遊びやお手伝い、五感を使った実体験を通して得た知識こそが、心身に深く根付き、その後の高度な学びの基礎となります。

では、愛するわが子が生涯学び続け、成長できる「賢さの土台」を築くために、小学校1年生の今、保護者として何ができるのでしょうか? 鍵となるのは、次の5つのアプローチです。

学ぶ喜び、考える力、集中力が育む「賢さの土台」

1. 「学ぶって面白い!」好奇心の芽を育む

人は、好きなこと、面白いことは夢中になり、どんどん吸収します。「学ぶことは楽しい!」というポジティブな感情を育むことが、何よりも重要です。
興味のアンテナを伸ばす: 図鑑や絵本を楽しむ。博物館、科学館、動物園などへ出かける。
「なぜ?どうして?」に寄り添う: 子どもの疑問にすぐに答えず、「なんでだと思う?」「一緒に調べてみようか?」と問いかけ、一緒に考える。
遊び感覚で学ぶ: ゲームやパズル、ブロック遊びなどを通し、数や形、論理的思考に触れる機会を作る。

2. 五感を使い、実体験から学ぶ「生活感覚」を育む

勉強とは一見無関係に見える「遊び」「お手伝い」「体を動かすこと」は、実は知識を脳に定着させる大切なプロセスです。知識は、実感を伴って初めてその子の血肉となります。
一緒にキッチンに立つ: 料理の手伝いを通し、数や分量、食の営みを体感する。
身近な自然に触れる: 虫や植物の観察、季節の変化を五感で感じる。
「わざわざ」の体験を: 日常のお手伝いやアウトドア体験などを通し、身体を動かし、工夫する体験を積ませる。

3. 焦らないで!「未来を見据えた成長」を大切に

小学校1年生の成長度合いには大きな個人差があります。この時期に成績を周りと比べたり、テストの点で一喜一憂したりすることは、学ぶ意欲を損ねる可能性があります。
短期的な点数より「長期的な成長」: 今の成績よりも、「1年前と比べて何ができるようになったか」など、お子さんの日々の成長に目を向ける。
「大器晩成」を信じる: 「うちの子はゆっくり伸びるタイプ」と大らかな気持ちで受け止める。
自己肯定感を育む: 結果だけでなく、努力や工夫した過程を褒めることで、「自分はできる」という自己肯定感を育む。

4. 「なぜ?」を大切に!自分で考える力を養う

一度覚えたことも忘れやすい人間ですが、「考える力」は一生ものです。変化の激しい時代を生き抜くために、問いを立て、考え、答えを見つける力は不可欠です。
「なぜ?」を歓迎する: 子どもの疑問を遮らず、すぐに正解を教えず、「一緒に考えよう」と向き合う。
「わからない」を肯定的に: 親も答えが出ない疑問は、「すごい疑問だね!どうしたら分かるかな?」と一緒に調べる楽しさを共有する。
暗記ではない「納得」を重視: 「どうしてこれが正解になるんだろう?」とその背景や理由を一緒に考える習慣をつける。

5. 集中力と自己肯定感を育む「夢中になれる時間」

何かに「夢中になる力=集中力」も、小学校低学年のうちに獲得したい大切な能力です。夢中になれることがある子は、自己肯定感も高まります。
好きなこと、熱中できる機会を: スポーツ、習い事、読書、工作、ゲームなど、ジャンル問わず「面白い!」と思えることを見つける機会を与える。
「何もしない時間」も大切: 自由な時間の中で、自ら遊びを見つけたり、空想にふけったりすることが、創造性を育みます。
博物館や美術館、地域のイベントへ: 子どもの興味を引くものが多く、思いがけない「好き」が見つかる可能性が高い場所です。

「入学したら塾」「早めに中学受験準備」と思う方へ

「周りの子が塾に通い始めた」「早期受験準備が当たり前?」そんな情報に触れて焦りを感じるかもしれません。

しかし、小学校低学年で最も大切なのは、「学ぶって楽しい!もっと知りたい!」という根源的な学習意欲と、非認知能力の土台を築くことです。この時期の過度な詰め込みは、学習嫌いを招き、好奇心の芽を摘むリスクもあります。

中学受験を考えるにしても、一般的な準備期間は小学校中学年以降です。低学年で好奇心や考える力、自己肯定感をしっかり育んでいれば、子どもの発達段階に合わせて、その後の本格的な学習にも十分対応できるようになります。

★こちらのページも参考にしてください→「考える力」を育てる「家庭の力」

「入学したら塾」「早めに中学受験準備」と思う方へ

「周りの子が塾に通い始めた」「早期受験準備が当たり前?」そんな情報に触れて焦りを感じるかもしれません。

しかし、小学校低学年で最も大切なのは、「学ぶって楽しい!もっと知りたい!」という根源的な学習意欲と、非認知能力の土台を築くことです。この時期の過度な詰め込みは、学習嫌いを招き、好奇心の芽を摘むリスクもあります。

中学受験を考えるにしても、一般的な準備期間は小学校中学年以降です。低学年で好奇心や考える力、自己肯定感をしっかり育んでいれば、子どもの発達段階に合わせて、その後の本格的な学習にも十分対応できるようになります。

完璧な教育を目指す必要はありません。それより親も子と一緒に学び、成長していきましょう。他の子と比較しないで、わが子の個性と成長を信じ、わが子の「今」に目を向けましょう。親が楽しそうに本を読んだり、新しいことに挑戦したりする姿は、子どもにとって何よりの生きた教育です。

「賢い子を育む」チェックリスト

わが子の「真の賢さ」と「生き抜く力」を育むために、明日からできることをチェックしてみましょう。

□ 子どもの「なぜ?」に耳を傾け、一緒に考えたり調べたりする時間を作っていますか?
□ 毎日、自由に体を動かし、五感を使った遊びや体験を十分にさせていますか?
□ 読み聞かせや、好きな本を一緒に読む時間を楽しんでいますか?
□ お手伝いや身支度など、子どもの「自分でできること」を増やし、自立を促していますか?
□ 結果だけでなく、子どもの努力や工夫の過程を具体的に褒め、自己肯定感を育んでいますか?
□ 他の子と比較せず、わが子の成長を肯定的に見守れていますか?
□ 早期の塾や中学受験の情報に、焦らず冷静に対応し、子どもの「学ぶ楽しさ」を最優先に考えていますか?

★こちらのページも参考にしてください→プロ家庭教師・西村先生がアドバイス 「小学校入学前の親たちへ」


No7:勉強についていける・いけないの違いは?
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