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わが子基準の「入学準備」

【子どもの準備6】入学までに身につけるべき習慣とは?

子ども自身が困ることは何?

「小学校入学前に身につけておきたいこと」をネット検索してみると、本当にいろんなページがあります。書いてあることもさまざまで、まじめに読んでいくうちに、ホントにこんなにできなくちゃいけないの?みたいな気持ちになってきました。

そこで最低限必要なことは何?と考えてみると、当然のことですが、「できないと子ども自身が困ってしまうこと」という結論に。とすれば、最低限子どもに身につけておいてほしいことは、以下の3点ぐらいではないでしょうか。

・小学校まで一人で通学できること
・着替えが一人でできること(靴の履き替え、傘の開閉も)
・困ったときに、それを伝えることができること(トイレに行きたい、具合が悪いなど)

これ以外のことは、「できれば、身についていたほうがいい」程度のことのように思います。たとえば、学校に持って行くものを揃えて準備するとか、自分のものを片づけるとか、手が洗える・うがいができる、あるいは脱いだ衣服がたためるなどは、できたほうがいいに決まっていますが、できなくてもなんとかなりそうです。

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成長には大きな個人差が!

小学校入学ごろの子どもは、成長度合いに大きな個人差があります。4月生まれと3月生まれでは、誕生からの年月だけで1年近く違い、そこに個人差を足せば、2~3年の違いは当然出てくるはずです。

そんな子どもたちを、小学校入学時期に、みんな同じように“こうであるべき”と言うのは、大人の身勝手のような気がします。わが子を育て、周囲の同年代の子どもたちを目にしているママだったら、そのあたりのことは十分ご承知でしょう。

それに、いろんなところに書いてある「小学校入学前に身につけておきたいこと」のほとんどの項目は、今できなくても、遅かれ早かれできるようになることです。周囲の友達のふるまいを見て、いつのまにかできるようになるというのが自然の流れでしょう。

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「身につけるべき」と「身についていたほうがいい」は違う

検索で見つけたのですが、入学前に身に付けたい習慣が、なんと18項目もリストアップされたページがありました。ここで、その18項目を、私の感想も加えて紹介してみます。

1.朝は、時刻を決めて起きることができる。
2.夜は、時刻を決めて寝ることができる。
→1と2は、この年令では、一人でできる子は少ないのではないでしょうか? 大人だってできない人がいますよね。※まずは文字盤の見やすい時計を用意したほうがいいかもしれません

3.自分一人で衣服の着脱ができる。
4.脱いだものは、きちんとたたむことができる。
→3はできるとしても、4は、できない子も多いでしょう。大人だってたたまない人はたくさんいます。

5.進んでうがいや、手洗いができる。
→自分で進んでやる子は少ないのでは? やりなさいと言われればやるって感じ?

6.一人で用便ができる。
7.トイレを使った後、水を流すことができる。
→まあ、できる子が多いでしょう。

8.食事前の手洗いが、進んでできる。
→「進んでできる」子は少ないのでは?

9.ハンカチとちり紙を自分で用意して、毎日身に付けることができる。
→家庭での教え方次第。それでも毎日忘れずにできるほど習慣化している子は少ないのでは?

10.食べ物の好き嫌いをしないで、なんでも食べることができる。
→大人だって好き嫌いはありますからねえ。言うは易し行うは難しです。

11.自分の使った食器の後片付けができる。
12.「おはようございます」「ごめんなさい」「ありがとう」などのあいさつができる。
→家庭ごとの生活習慣次第。

13.ランドセルに教科書やノートを入れたり、出したりできる。
→これから身につけるべき習慣ですよね。

14.家から学校までの道を一人で歩くことができる。
15.お腹が痛い、気分が悪いなど、体の具合が悪い時に伝えることができる。
16.自分の名前を読むことができる。
17.家の人の名前、電話番号、住所を言うことができる。
→これらは確かに、子供のためにも、できるようになっていたほうがいいでしょう。

18.傘を一人で閉じて、とめることができる。
→確かにできたほうが、子どもにとっても楽でしょう。

この中で、14~18は、確かに子ども自身のためにも身についていたほうがいい事柄だと思います。もし14~18の中に、まだできないことがあれば、入学までにできるようにサポートしてあげてください。学校までの道にある道路標識の意味なども教えておいてあげるといいですね。

このように18項目のうちの多くが、「身につけるべき」というより、「身についていたほうがいい」ことです。大人でもできない人がいる習慣がいくつもあるのですから、こんなアドバイスをまじめに受け入れてしまうと、それでなくてもわが子の入学前に漠然とした不安を感じているママを、さらに追い詰めてしまいかねません。

ママが不安で暗くなっているほうが、子どもにとってはマイナスです。できないことがあっても、小学校入学を親子でワクワクしながら迎えたほうが、子どもにはずっといい影響があると思います。

子どもは日々成長しています。そして多くのことが、わざわざ教えなくてもいつのまにかできるようになります。ママのほうがうちの子は言わないとやらないからと思い込んでいると、“ホントは自分でできるんだけど、どうせママが言い出すから、そのときでいいや”みたいな感じになっているかもしれませんので、ご注意を。

前の日までできなかったことができるようになったら、必ずほめてあげてください。親にほめられれば、できたことが習慣となって定着するし、新たなことにもチャレンジしたくなります。ほめるのが下手を自認しているママ・パパは、ほめ上手になることを、「子どもが小学生になるまでに親が身につけたいこと」として、ぜひ実践してみてくださいね。

そして、今は、たっぷり友達と遊ばせてあげてください。子どもは遊びの中でこそ、社会性を身につけるからです。社会性は、具体的な項目にはしにくいのですが、学校生活で、さらにこれからの長い人生で、もっとも必要とされるものです。


No5:就学時健康診断は学校観察のいい機会
No7:勉強についていけるか不安なときの対策
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