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わが子基準の「入学準備」

【親の心の準備7】先生とPTA。大人の関係が不安なママへ

忙しい先生たち。困った先生にはどう対処?

小学校入学はうれしいけど、先生との関係やPTAのことが不安になっているママも少なくありません。よくない噂を聞いたことがあるからでしょう。でも、噂って、ほとんどがよくない話。いい話は噂になりにくいので耳にする機会も少ないのです。素晴らしい先生で親もいろいろ教えてもらったとか、不安だったけどPTAの役員になってメリットがたくさんあったという先輩ママは、実際にはたくさんいます。

そこで、ランドセルナビでは、先輩ママや先生経験者にお話を聞いてみました。

《現役小学校教師Aさん》
最近は、心を病んで休職する先生が多く、先生の数そのものが不足気味です。それに世の常で職員同士で見ても、困ったなと思う先生は確かにいます。どの先生が担任になるかは、「運」としか言えません。でも6年間ずっと困った先生ということは、まずないです。保護者の方々には、運が悪いときは、どうすれば子どもに悪影響を及ぼさないかを考えていただければと思っています。周囲の先生方も、口には出しませんがそういう配慮をしているはずです。

《元小学校教師Bさん》
今の先生はすごく忙しいということを、まず理解していただきたいですね。主な仕事はは教えることでも、そのための準備、保護者への対応、トラブルの対処、教育委員会からおりてくる仕事など、すべて全力でやったら体が持たないくらいなのです。
私も、レポートの提出期限に、複数の保護者から苦情が届いたときなど、いつ寝たらいいの?と思ったものです。それでも子どもたちのことを、何よりも優先したいと思っている先生が大半です。このことは信じてほしいですね。

《元小学校教師Cさん》
保護者の方に、お願いしたいことがあります。それは、担任が問題のある先生でも、お子さんにダメな先生だと言うのは避けていただきたいということです。ダメな先生の肩を持つわけではなく、子どもによくない影響が出てしまうからです。本当に問題がある先生なら、大人が言わなくても子どもは気づきます。それでも今すぐ退場してもらうことはできないですよね。だからこそなんです。そういう事情まで、子どもはちゃんとわかってくれます。
逆に親が、あの先生はダメと子どもにはっきり言うと、子どもの心が荒れてしまい、状況がさらに悪化することが多いんです。言ってもわからないのがダメな先生ですからね。申し訳ないことですが、よろしくお願いいたします。

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大人同士の関係で子どもにもメリットが

《PTA役員経験者Dさん》
長女の小学校でPTA役員をやったのはとてもいい思い出です。最初はPTAを避けていたんですが、3年生のとき、PTA役員の方の娘さんとうちの子が仲良しになった関係で、「やってみない?」とすすめられて、思いきって役員になりました。
すると担任だけでなくいろいろな先生と親しくなれて、教育面でもアドバイスをいただくことができました。それに地域の名士の方とも親しくなれて、子どもにもすごくメリットがあるとわかったんです。私自身、結婚後に住み始めた土地でいい人間関係がたくさんできて、ありがたいと思っています。

《PTA会長経験者Eさん》
PTAは、ボランディア活動です。Parent-Teacher Associationの略。子どもたちのために活動する先生と保護者のボランティア団体なんです。活動範囲や役員の選び方は地域や学校ごとに違います。私は娘の入学前に活動内容を調べて加入することにしました。加入だけだったら会費を払うだけ。でも役員や委員になって活動したほうが得な気がして通算で4年間やってしまいました。忙しい、面倒と思ったこともありますが、おかげで人間的に成長できた気がしています。

《PTA役員経験者Fさん》
PTAの煩わしさって、人間関係の煩わしさそのものです。だから人付き合いが苦手な人はやっぱりいやですよね。でも社会って人間関係で成り立っている。小学生になった子どもは、そんな人間関係のスタート地点に立っているんです。だから親がそれから逃げてどうする?って、私は思っちゃいます。家庭の事情でPTA活動は無理な人もいるから、みんなやるべきとは思いませんが、PTAって、人間としていい経験させてもらえると思うんですけどね。

《PTAに入らなかったGさん》
子どもが入学したら保護者は皆PTAに入らないといけないの?と思って調べてみたら、決してそうではなかったんですね。入会の原則は自由意志なんです。そのことをママ友に話したら、でもやっぱりほとんどの人が入るんだからと、私以外はみんな入りました。確かに「入りません」って申し入れるときは緊張しましたけど、その後はとくに何の支障もなく6年間が過ぎていきました。所によって事情は違うから、参考にならないかもしれませんけれど。

親も一年生気分のプラス思考で

先生、PTA、他の保護者との関係は、子どもが主役でありながら、子どもを介さずに大人同士が接する人間関係です。悪い噂に影響されて、出会う前から「いやだ」「怖い」と逃げていたら、いい関係を結ぶことはできません。フラットな気持ちで臨んでみるのがいいと思います。

先生に対しては、親子は1対1だけど、先生と生徒は1対多数だから、親と同じようにできるわけではないということ。しっかりわきまえておきたいですね。

PTAに対しては、活動内容を調べて、自分にできることがあったら、やってみようというプラス思考がいいと思います。強く勧められてもできないと思うときは、かくかくしかじかと理由を言って勇気を出して断ればいいのです。そして、自分ができないときは、してくれている人たちへの感謝の気持ちを忘れないこと。これが大事なのではないでしょうか?

小学校入学という、わが子の成長を祝うべき大イベントを前に、マイナス思考は厳禁です。先入観に振り回されず、あなたスタイルのポジティブ志向で、新しい人間関係を発見してみてください。


No6:友達ができるか不安なら「笑顔で挨拶作戦」
No8:小学校の新入学説明会(学校説明会)は必ず参加
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