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わが子基準の「入学準備」

【子どもの準備7】勉強についていけるか不安なときの対策

落ち着いて話が聞けることが何より大切

ママたちに話を聞いてみると、「うちの子、入学して勉強についていけるかしら」と不安になると、次に頭に浮かぶのは文字・数字の読み書き。いったいどれくらいできたらいいのか、他の子はどうなんだろうというふうに、不安が高まっていく方が多いようです。

でもこれ、実は見当違いの考え方なんです。つまり、入学前から読み書きがしっかりできれば勉強についていけるかというと、そうでもないということです。もちろん、ある程度の読み書きはできたほうがいいけれど、他の子より読み書きができない子が勉強についていけなくなるかといったら、そうでもないのです。

「勉強についていける」ということは、「教わることが身につく」ということ。つまり、学校の授業をスムーズに受けられるかどうかが、もっとも大事なポイントです。授業中、落ち着いて座っていられる――これさえできていれば、学校で学ぶことは自然と身についていくのです。

お子さまは、授業中、落ち着いて座って先生の話を聞くことができそうでしょうか? わが子のようすを見ていれば、だいたい想像がつくと思います。10分も落ち着いて座っていることができない、人の話をきちんと聞くことができないという状態だと、入学後に勉強についていけなくなる可能性は高くなります。

とはいえ、今、こういうタイプの1年生は決して少なくないので、小学校でも対策がとられています。もしまだ落ち着いて授業を受けられそうにないなら、入学してから担任の先生に実は…とお話をしておくのもいいと思います。そして、入学前には、知識の先取り学習をさせるより、落ち着いて話を聞く訓練として読み聞かせなどをしっかりしてあげるとよいと思います。

最低限のことができるだけで十分

勉強関連で、最低限できるようにしておきたいことは、【子どもの準備4】で書いた「時計が読めること」と、「自分の名前がひらがなで読めること」と、「数字の1,2,3,4,5,6,7,8,9,10がわかること」ぐらいでしょう。

これにもうひとつ付け加えるなら、「鉛筆を正しく持てる」ようにしてあげると、お勉強のスタートが楽ちんになります。親子一緒に鉛筆で名前を書いたりするといいですね。鉛筆は間違った握り方を覚えると、中学年・高学年になってから成績に影響してきます。入学前でなくてもいいですが、正しい握り方をしているかどうかは、チェックしておいてください。

ところで、学校で習うことを先に教えておいて、最初から他の子よりいい成績を取らせたいと思う親御さんもいるかもしれませんね。でも進学塾の講師の先生は、こう断言しています。「他の子を出し抜こうという親の欲目は、ほとんど逆効果ですね。というのも、先に知っていると授業がつまらなくなって、結局その先の知識が身につかなくなっていくんですよ」。これ、肝に銘じてくださいね。

入学前に生活感覚を育てよう

この機会に、ぜひ知っておいていただきたいことがあります。今、この年代の子どもの傾向として教育の専門家が問題視しているのは、勉強より生活感覚のほうなのです。

親や周囲の大人が日常生活のあらゆる面で世話を焼きすぎて、日常生活のごくごく基本的なことが自分でできなかったり、自分の希望を伝えることができない子が増えているのです。社会が貧しくて、親が子どもの世話をする余裕がなかった時代には、どんな子でもできていたことが、できない子どもが増えています。

たとえば雨の日の外出には傘が必要。朝、今日は雨だとわかったら、さっさと自分で傘を出してくる子と、雨だとわかっても傘を用意することを思いつかない子の違いです。後者の子は、いつも親がやってくれているから、雨と傘の準備が頭の中でつながっていないのです。これは頭のよさや性格には関係はありません。しかし、こうした日常生活の小さな違いは、これからさまざまなことを学んでいく子どもには、徐々に大きな違いとなってあらわれてきます。

なぜかといえば、こうした生活感覚こそ勉強の土台だからです。土台がないと、学校や塾でいろんな知識を身につけても、生活実感とつながらず知識が身についていきません。「親が早期教育などに一生懸命で就学前から塾やお稽古で忙しく、衣食住はすべて親が世話をしている子に多いんですよ」と進学塾の講師の先生。

小学校で学ぶことは、当然のことながら、将来どんな道に進むとしても必要な基礎知識です。そして基礎知識は生活感覚と融合してこそ、子どもの精神的な成長をより豊かにしてくれます。就学前からさまざまなことを学ばせても、それが子どもの頭の中で日常生活と断絶していると成長の過程で忘れられていきます。

入学前には、机の上でいろんなことを学ぶお勉強より、家で親子一緒に家事をしてみたり、博物館や美術館に行って初めてのことを体験してみたりするのが、小学校の勉強についていくためにも大切なことなのです。


No6:小学校入学までに身につけるべき習慣とは?
No8:頭のいい子に…親にできることは?
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