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3000人アンケート「全国の人気ランドセル」実態調査

【全国】セイバン、ハシモト、協和、イオン、土屋鞄の購入価格帯

ランドセルメーカーやブランドによって、購入価格がどらくらい違うのでしょうか。ランドセルのメーカー・ブランドランキング上位5社(セイバン「天使のはね」、イオン「かるすぽ」、ハシモト「フィットちゃん」、協和「ふわりい」、土屋鞄)について、売れ筋価格帯を調べてみました。


セイバン 天使のはねは「5万円~7万円未満」が突出して多い

ランキング1位になったセイバンの「天使のはね」の購入価格帯のグラフです。一目見ておわかりの通り、最多は「5万円~7万円未満」。なんと41.7%の人がこの価格帯のランドセルを選んでいます。全ランドセルメーカーの平均では、この価格帯は34.0%でしたから、セイバンは「5万円~7万円未満」が突出して多いと言えるでしょう。

以下、「4万円~5万円未満」(18.7%)、「3万円~4万円未満」(10.8%)と続くのも、全国平均と同じパターンです。この3つの価格帯、つまり「3万円~7万円未満」で71%以上となります。全国平均と比較すると5%くらい、多くなりました。「5万円~7万円未満」が8%近く増えているためでしょう。反対に、「3万円~4万円未満」は全メーカー平均で14.0%ありましたが、3ポイント以上減っています。

ハシモト フィットちゃんは「3万円~7万円未満」で80%

次は、セイバンと並ぶ大手のひとつ、フィットちゃんのハシモトです。「フィットちゃん背カン」の機能が素晴らしく、この数年、人気を高めています。ランキングではイオンの「かるすぽ」が2位でしたが、セイバンと並ぶ大手であり、比較をすると興味深い点があるので2番目に取り上げます。

グラフをご覧になればおわかりの通り、フィットちゃんの購入価格帯も、1位=「5万円~7万円未満」(40.0%)、2位=「4万円~5万円未満」(28.2%)、3位=「3万円~4万円未満」(11.8%)の順番になり、「天使のはね」と同じパターンです。

ただ、比率をみると、少し違いがあります。2番目の「4万円~5万円未満」の比率が28.2%と、セイバン「天使のはね」に比べて10ポイント近く多く、上位ふたつの価格帯、つまり「4万円~7万円未満」だけで68.2%と、「天使のはね」の上位3つの価格帯の割合に迫ります。「3万円~7万円未満」で合計すると、なんと80%にという高い値になりました。

近年、ランドセルの高価格化が進んでいると言われています。数年前までは4万円~5万円台というのが売れ筋価格帯と言われていましたが、最大手のセイバン「天使のはね」とハシモト「フィットちゃん」の売れ筋価格帯を見ると、主流が「5万円~7万円未満」に移ったことが、よくわかります。

協和 ふわりぃは庶民の味方

3番目に紹介するのは、全国区の大手御三家のひとつ、協和「ふわりぃ」です。人気ランキングでは4位でしたが、セイバン、ハシモトと比べると著しい違いがあるのがよくわかるので先に取り上げることにしました。

グラフをご覧になればおわかりの通り、セイバン「天使のはね」、ハシモト「フィットちゃん」のグラフと著しい違いがあることがわかりますね。ランドセルの高価格化に真っ向から勝負を挑んでいる印象です。

1位は「2万円~3万円未満」(29.3%)、2位は同率で「3万円~4万円未満」と「5万円~7万円未満」(20.3%)が続きます。「天使のはね」「フィットちゃん」に比べると、大幅に低下価格帯が支持されています。「2万円~3万円未満」の価格帯だけでみると、次に取り上げるイオン「かるすぽ」よりも高い比率なのです。

協和では、子供への負担を軽くすること(軽量化)に加え、親の負担(費用)も軽くすることもポリシーとしています。そのため、ほとんどのランドセルの価格は6万円以下。ランドセルの機能や子供の好みなど必要な要素はすべて盛り込みつつ、不必要にコストを上げる装飾などはできるだけ少なくする方針でランドセルを製造しています。

また、経済的に厳しい家庭を念頭に、アウトレット販売にも積極的に取り組んでいます。こうしたメーカーの考え方が、売れ筋価格帯に現れたのでしょう。

イオン かるすぽは「3万円~4万円未満」が最多

4番目に取り上げるのは、ランキング2位となったイオン「かるすぽ」です。いち早くA4フラットファイルサイズ対応を発売して大人気となりました。他社が追随したために一時期ほどには販売数は多くないようですが、相変わらず人気ブランドとなっているランドセルです。

1位は「3万円~4万円未満」で27.4%でした。以下、「2万円~3万円未満」(20.9%)、「4万円~5万円未満」(17.9%)と続きます。グラフを見ると、「ふわりぃ」と同様、「天使のはね」「フィットちゃん」に比べて、売れ筋価格帯が低価格側にシフトしていることが見て取れます。

人気の高い4つのブランドを比較してみると、販売数が多いランドセルでも、意外に売れ筋価格帯に違いがあることがよくわかりました。

土屋鞄は「5万円~9万円」で約80%

最後にご紹介するのは工房系の勇・土屋鞄です。もともと高級な鞄を製造していましたが、ランドセル販売でも高級な製品でブランドをイメージを確立。工房系としては販売数も突出して多く、今回のアンケートでも人気ランキングの5位に入りました。

グラフをご覧になればおわかりの通り、高価格帯にシフトしています。「5万円~7万円未満」が1位なのは全国平均や「天使のはね」「フィットちゃん」と同じですが、その比率が圧倒的。51.4%と半数を超えます。

2位は「7万円~9万円未満」で27.5%。上位ふたつの価格帯で78.9%と8割近くに達します。第3位は「4万円~5万円未満」と「9万円~11万円未満」が同率(8.3%)で並びました。

やはり、工房系は値段が高いランドセルが売れているようです。土屋鞄は、申し込みからランドセルが届くまでのサポートが丁寧な点でも評価が高い工房系です。ランドセル自体が高級なだけではなく、デパートに匹敵するようなサービスを提供していることも、人気が高い秘密なのでしょう。


※このアンケートは多くの著名企業が活用しているネットリサーチ「Fastask」を使い、2019年11月に実施しました。全国の4歳から小学6年生のお子さまをお持ちの約3100名を対象にアンケートを送付、2405名から回答を得ました。

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