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わが子基準の「入学準備」

【親の心の準備3】勉強についていけるか不安なママへ

勉強が好きな子にできるのは、親だけ!

わが子が同い年の友達より成長が遅いとか、反応が鈍いと感じていたりすると、小学生になって勉強についていけるか心配になるママ・パパもいるかもしれません。とくに男の子は概して精神年齢の発達が女の子より遅いので、女親が男の子の心配をすることが多いようです。

でも多くの場合、心配ご無用。成長には個人差があるので他の子と比べる必要はありません。それにこの時期の子どもはあっという間に成長します。心配しただけ損したというケースがほとんどなのです。

多くの子どもたちを見ている小学校の先生は、自分の子しか見ていない親より、子どもの成長についてさまざまな経験と知識をお持ちです。1年生の段階で成績の良し悪しを気にしてもほとんど意味がないことも、よくご存じです。

この「1年生の段階で成績の良し悪しを気にしても意味がない」ということが、とても大切なことを示唆しています。入学後の成績が心配なら、入学前に何をやっておくとよいのかを教えてくれます。

それは、勉強嫌いにしないこと! できれば「勉強が好きな子」にすることです。これができるのは、実は身近なママ・パパだけです。「勉強好き」になるかどうかは、幼少期から小学校低学年ぐらいでだいたい決まります。

中学受験をする小学生が増えて、はっきりわかったことがあります。難関校に合格する子の多くが「勉強好き」ということです。さらに言えば、難関校入学後も成績が伸びて超難関大学まで行く子は、間違いなく相当な「勉強好き」です。これは、長年受験生を指導している塾・家庭教師の先生方が断言していることです。

「勉強=辛い・義務」の思い込みを捨てる

では、「勉強好き」な子にするためには、どうしたらいいのでしょうか? 入学前にできることは何でしょうか?

まずは、ご自身のチェック。「勉強は辛くても我慢してやるもの」と思っているなら、まずは、その固定観点を捨ててください。これが一番大切です。

「今は1日中遊んでてもいいけど、小学校に入ったらちゃんと勉強しないといけないんだからね」などと言っていませんか? こんな言い方をしたら、子どもは、これから始まる勉強が、「しないといけないもの」と思ってしまいます。そして小学校に入ること自体が楽しくなくなってしまいます。これだけは絶対に避けなければなりません。

入学してから始まる「勉強」が、子どもにとって楽しいものと感じられるように、いろんなお話をしたり、いろんな体験を一緒にしてください。ヒントは、子どもに何かを教えるという考えを捨て、親が楽しんでやって子どもにその楽しさを伝えよう、ということです。

大人が楽しそうに本を読んでいたら、子どもも本を読みたいと思うでしょう。
大人が一生懸命お仕事していたら、カッコいいな、私もやってみたいと思うでしょう。
大好きなアニメやキャラの絵本は勉強ではなく遊びのカテゴリー。それに勉強につながる要素があるなら最適です。
未就学児用のドリルも同様、好きなキャラなどがあることで勉強を楽しいと思うきっかけになるかもしれません。
もちろん博物館や科学館に一緒に行って、珍しいもの、すごいものを見るのも勉強の楽しさにつながります。

「勉強」とは、人生をより豊かで幸せにするためのもの。そのためにさまざまな能力や知識を身につけるのが「勉強」。それがわかるようなお話も、してあげられるといいですね。

5分だけでも落ち着いて話が聞ける子に

逆に、勉強についていけなくなる子には、どんな特徴があるのでしょう? 実は、入学時に自分の名前やひらがな、数字が書けない子が、勉強についていけなくなるのではありません。いちばん多いケースは、5分、10分の我慢ができない子です。

「勉強」をするには、一定の時間落ち着いて人の話を聞いたり、集中して何かをしたりする能力が必要です。落ち着いて話を聞くことができない、数分の我慢ができない傾向があるかも?と思ったら、文字や数字を教える前に、そうした傾向を少しでも解決する方法を考えてください。

5分、10分の我慢ができない子、人の話を落ち着いて聞けない子には、その子が聞きたくなるようなお話をしてあげることから始めるといいでしょう。好きなジャンルの本の読み聞かせはうってつけです。

何事にも反応が鈍い子には、その子が好きなジャンル(アニメでもテレビ番組でも)について、「あなたはどっちが好き」などと問いかけをしてあげることができます。好きなことつながりで落ち着きや集中力を養うことができるのです。

こうしたことは、集団指導の学校ではなかなかできないことなので、親の役割です。それに、叱ったところで何の効果もありません。楽しい、面白いというプラスの気持ちが、子どもに落ち着きや我慢を教えてくれるのです。

もし、ちらっとでも勉強についていけるかしらと不安になったら、勉強についても、そんなプラスの感情が抱けるような環境の整備をしてあげてください。

勉強に関する親の役割は、「勉強嫌いにしないこと」。そして「勉強好き」にすること。こう断言して間違いありません。

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