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わが子基準の「入学準備」

【モノの準備4】ランドセルラックの買い時・選び方

子どもの動きにあわせて使いやすいものを

小学校入学前にランドセルラックを購入する家庭が多いようですが、本当に入学前に買ったほうがいいのでしょうか?

ランドセルラック選びで最優先したいのは、子どもの使い方にあっていること、重たいランドセルを置いたり動かしたりするのに負担が少ないことです。毎日の登下校時の子どもの動線と家の間取りを考慮に入れて選ぶことが、何より大事です。

【親の心の準備5】で、「子ども用の家具を買う前に、子どもグッズをどう整理するか、子ども空間をどう作るかを考えたほうがいい」と書きましたが、ランドセルラックほど、このことが大切なアイテムはありません。

入学前に買うより、通学が始まってから子どもの行動パターンを見てから買った方が失敗が少ないかもしれません。入学前に入学後の子どもの動線を予想して、それにあわせて選ぶというのもアリですが、何せ子どものこと、想定外の動き方をする可能性もあります。

子どもの動き方をおおざっぱに想定すると、登校時は、家を出る前の最後にランドセルを背負う、下校時は、帰ったらまずランドセルをラックに置いてから手を洗いに行く、というのが一般的でしょう。

それだけ考えると玄関近くがよさそうですが、宿題をするのにランドセルから教科書やノートを取り出したり、翌日の準備をしたりということを考えると、必ずしも玄関近くが最適かどうかはわかりません。どこで宿題をするかといったことも重要です。それらを考え合わせて、できるだけ無駄な動きの少ない、手間が少ない場所と機能を見極めてください。

登下校時の習慣が定まってから選ぶのもGOOD

この年令の子の成長には、大きな個人差があります。入学前にランドセルラックなどピンとこない子、自分のモノの整理整頓に無関心な子、逆にランドセルや家具に関心の高い子、モノの整理がとても好きな子など、本当にさまざまです(だからといって一生その性格が続くとも限りません)。

ですから、“お友達が○○だからというのは、うちも”というのはなしにして、わが子の実際の様子を見て、この子にはどういう方法がいいのかを考えてみてください。

入学前にランドセルラックを購入するときは、家のどこに置くか、ランドセルをどう置くか(立てる?横にする?)、その他のものは何と何をしまうか、キャスター付きにするかなど、候補の商品を見ながら、親子でいろいろ話し合ってみましょう。いろんな話をすることで、子どもの中でもランドセルを背負って通学するイメージ、中身を取り出して勉強するイメージなどが膨らんでいきます。それが入学へのワクワク感や学習意欲を高めることにつながればいいですよね。

入学後に子どもの行動を見極めてから購入する場合は、購入前に何か代用品(ダンボール箱やオープン棚など)を、ここかなと思うところに置いてみて、子どもの動きをチェックしましょう。子どもの使い方を見ていれば、こういうもののほうがいいかなと思いつくことがだいぶあると思います。

ランドセルラックを買うときは、単なる収納家具というより、子どもが自分ひとりで出し入れしたり、整理整頓する習慣を身につけるのに適切な商品はどれか、という視点で選んでいただければと思います。

また本人が関心を持ったものを買ってあげたほうが、うまく使いこなせる可能性は高くなります。こういうときはこうすると簡単だね、このほうが忘れものが少なくなるね、といった使い方に関する会話を持ちながら、徐々に自分で出し入れしたり整理したりする習慣を身につけていく、そのためのランドセルラックであってほしいと思います。

子どもにあった高さ・頑丈さ・置き場

現在販売されているランドセルラックを見ると、よくあるのは、いちばん上の棚にランドセルを置き、その下に棚や引き出しがあるタイプです。最近はその多くがワゴンタイプです。またランドセルラックと称していない一般の収納家具やワゴンの中にも、使えるものはたくさんあります。ニトリや無印良品の収納家具・ワゴンも人気です。

ただ、子どもが使うことを考えると、商品チェックの際に守っておきたいことがいくつかあります。

・ランドセルを置く棚が、子どもがランドセルを置いたり、教科書やノートを出し入れするのに適切な高さであること。あるいは高さ調節ができるものを選ぶ。目安としては子どもの腰の高さ程度までが扱いやすい。なお、ランドセルをフックにかけるタイプは、かけたままでは出し入れしにくいので注意。
・何と何をしまうかを考えてから、商品の大きさや収納量を確認。通学用品だけか、おもちゃや絵本なども一緒にしまうのか。
・設置場所をあらかじめ考えておく。不明な場合は、キャスター付きのワゴンがおすすめ(ただし子どもには動かしにくいキャスターもあるので注意)。
・棚や引き出しが細かく小さく分かれているモノは避けたほうが無難(成長するにつれて使い方が変わっていくのに対応できない可能性が高い)

というわけで、ランドセルラックを買うときは、子どもが自分で整理したり片づけたりするために、という視点で急がずじっくり選んでいただきたいと思います。


No3:学習机を買う?リビング学習がいい?
No5:入学品の名前付け。うんざりしない方法は?
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