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わが子基準の「入学準備」

【子どもの準備4】アナログ時計で思考力を育てよう

家にアナログ時計はありますか?

時計が読めるようになる時期は、3歳~1、2年生と個人差があります。最終的にはみんな時計が読めるようになるので、焦って教える必要は全くないのですが、まだ時計を見る習慣がないようなら、子どものために、2つのことをやってみていただくとよいと思います。子どもの思考力を育てる目的もあります。

●1●アナログ時計を用意する
●2●親が時計を見て判断しているところを見せる

◎リキクロック

家庭の時計がデジタル時計だけの場合、ぜひ、アナログ時計を設置してください。デジタル時計は、今の時刻を数字で表示するだけですが、アナログ時計は針の動きによって時間の経過を教えてくれるからです。文字盤に1から12までの数字があって、長針、短針に加えて秒針もあり、1分ごとの目盛りがついているものが理想的です。

たとえば、起床してから現在までにどのくらい時間がたったのか、学校に行くまでにどれくらい時間があるかなど、デジタル時計は今この瞬間と、過去・未来とのつながりを視覚化してくれます。このことがとても重要です。アナログ時計は、過去・未来と今との時間差を数字の計算ではなく針の位置で教えてくれるので、計算ができない年齢の子でも理解が深まります。

そして、親がアナログ時計を見て、「今、1時30分ね。あと、30分したらお出かけよ」といった感じで、それとなく一緒に時計を見るようにしむけてあげましょう。秒針があれば、「あの細い針が一周したら1分たったことになるのよ」と説明してみたり、「細い針が一周したら長い針が動いたでしょ。長い針は1分でめもりひとつ分動くの」というふうに話しかけていくと、子どもは時間というものに興味を持ってくれると思います。

■文字の大きい時計がおすすめです【リキロック0401電波時計】

生活の必需品・時計が思考力を育てる

時計を読むためには、1~12までの数字を知ることはもちろん、60秒が1分、60分が1時間という知識を身につける必要がありますが、もっと大事なことは、毎日の生活と密接に結びついているという理解です。生活に結びついているということがすごく大事で、それがわかれば、子どもはあっという間に時計を覚えるものです。

「1分でどれだけお片付けできるかな」とか「○時から好きなテレビ番組でしょ。あと10分しかないわよ。その前に…」というふうに、生活の中で少しずつ理解を深めていけるように語りかけてください。そうすることで、時間の経過と自分の生活とが結びついていきます。生活と結びついた知識は、確実に身につきます。

中には、時計そのものに強い関心を抱く子どももいます。そんなときは、時計のしくみや時間について描かれている絵本や図鑑、あるいはその子専用の置き時計や腕時計をプレゼントしてあげるといいでしょう。そうなれば、親が教えなくても、どんどん知識を吸収していくのが子どもです。時計に対する興味がきっかけで、機械のしくみや動きに関心が高まりエンジニアへの道を進むかもしれませんね。

幼児期、子どもたちは○時に起きて朝ごはんを食べ、○時に家を出て幼稚園に行く…という毎日の時間割を、親や先生から促されて受け身にやってきました。でも時計が読めるようになれば、あと○分ある、急がないといけない、まだ大丈夫といったことを自分で判断して行動できるようになります。これは、人間の自立のプロセスの中でも、きわめて大きいステップアップです。


No3:「読み聞かせ」を親子の習慣にしましょう
No5:就学前健診は学校観察のいい機会
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