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わが子基準の「入学準備」

【親の心の準備2】他の子と比べないで1年前のわが子を思い出す

一年前、わが子はどうだった?

わが子の新入学に漠然とした不安を感じたら、あれやらなくちゃ、これもまだやっていない!などと焦る心を静めて、目の前のわが子を見つめなおしてみてください。といっても難しいと思うので、まずは、1年前のわが子を思いだしてみましょう。

1年前と比べて、どんな変化がありますか? からだの成長はもとより、歩き方、走り方、しゃべり方、お友達との遊び方、親への反発の仕方など、この1年間でどれくらい変化があったでしょうか?

1年前の写真を見たり、ご夫婦で、ばあば&じいじと、お友達や近所の人と、うちの子、1年前はどうだったかしらと話してみるのもいいと思います。周囲の人からは、あなたが思っているのと違う感想が聞けるかもしれません。

1年前を思い出すことで、忙しすぎて、身近すぎて気づいていなかったことが、ひとつやふたつ、きっと見つかるでしょう。いつだって子どもは想像を超えた早さで成長して親をハラハラさせるものですから、一歩引いて長期スパンでふりかえって初めて、ああそうだったのかと気づくことがだいぶあるものです。

他の子と比べるよりわが子の成長を確認

多くの教育専門家が、「周りの子と比べるよりも、わが子の過去と今を比べてみよう」とアドバイスしています。今のわが子と周囲の子を比べるのは、個々の子どもの個性を無視することになるので絶対にやめたいことなのです。

とくに何かと他の人はどうしている?と思ってしまう人や、減点法で考えやすいママ・パパは、わが子のマイナス面ばかりに焦点を当てて、プラスの面を忘れてしまいがちです。それに対して、わが子の過去と今を比べることは、その子ならではの成長過程を把握するのに役立ちます。

慌ただしい毎日にまぎれて忘れていた1年前のこと、さらに2年以上前のこと、そして誕生当時のことまでふりかえってみると、いつもとはひと味違った感慨が生じてくるでしょう。

それに1年前をふりかえれば、これから来春までの1年足らずの変化も自然と予測できるでしょう。来春、あなたのお子さまは、今よりずっと成長しています。親離れのファーストステップを踏み出すのに十分な成長を遂げているはずです。

大人は1か月前にできなかったことは、だいたい1か月後にもできません。でも、子どもは違うのです。いつのまにかできるようになっていることがたくさんあります。そんな子どもの素晴らしさ、可能性に気づくことは、小学校入学という親離れ・子離れのスタート地点に立つ心の準備として有意義ではないかと思います。

入学へのワクワク感が何より大切

ママ友との情報交換は便利な反面、不安の原因にもなります。うちの子はまだできない…、うちはまだやっていない…という焦りの気持ちになることがあるからです。

子どもの成長過程がひとり一人違うように、親の性格も家庭環境もそれぞれ違います。環境が違えばやり方もスケジュールも違って当然です。大事なことは親子一緒に期待に胸ふくらませながら入学式を迎えること。ワクワク楽しみながらの入学準備が、何より大切です。


No1:第1子なら入学前不安は当然。解決方法は?
No3:勉強についていけるか不安なママへ
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