【モノの準備4】ランドセルラックの買い時・選び方
《まとめ》
●入学後に、子どもの登校前、帰宅後の行動パターンをみてから購入するのがおすすめ。
●子どもの行動にあわせた設置場所に、子どもの使い勝手にあったものを選ぶ。
●ランドセルラックとして売っていなくても、使い勝手にあったものなら大丈夫。
●キャスター付きのワゴンタイプが便利だが、子どもの身長や使い勝手にあったものであること。
●子どもが楽しんで使ってくれれば、自然と片付けの習慣が付き、整理上手になる。
子どもの使い方を見てから買うのがおすすめ
ランドセルラックの買い時は、結論から言うと、小学校入学後に子どもの使い方を見てから購入したほうがいいと、ランドセルナビは考えています。もちろん贈り物でいただくといったん場合は別ですが。
ランドセルラックは子どもが使う収納グッズです。そして収納グッズを選ぶ最重要ポイントは、使う人の使い方にあっていること。使い方にあわないものを買うと場所をとるだけの邪魔ものになりかねません。親御さんが想定していた使い方と、子どもの使い方は違うかもしれません。そんなとき使い方を押しつけたり、使わないで放置されたりしないためにも、入学後がおすすめです。
使い方で忘れられないのは置く場所です。帰ってきたときランドセルをどこに置いて手を洗いにいくか、どこでランドセルの中のものを出し入れするか、子どもの行動を見れば、どんなランドセルラックが子どもの使い勝手にふさわしいか、わかってくると思います。
【親の心の準備5】で、「子ども用の家具を買う前に、子どもグッズをどう整理するか、子ども空間をどう作るかを考えたほうがいい」と書きましたが、ランドセルラックほど、このことが大切なアイテムはありません。

子どもにあった高さ・頑丈さ・置き場
現在販売されているランドセルラックでよくあるのは、いちばん上の棚にランドセルを置き、その下に棚や引き出しがあるタイプ。最近はその多くがキャスター付きのワゴンタイプです。だからランドセルラックと称していない一般の収納家具やワゴンにも、使えるものはたくさんあります。ニトリや無印良品の収納家具・ワゴンも人気です。
ただ、子どもが使うことを考えると、商品チェックの際に守っておきたいことがいくつかあります。
1,ランドセルを置く棚が、子どもがランドセルを置いたり、教科書やノートを出し入れするのに適切な高さであること。あるいは高さ調節ができるもの。目安としては子どもの腰の高さ程度までが扱いやすい。なお、ランドセルをフックにかけるタイプは、かけたままでは出し入れしにくいので注意。
2,何と何をしまうかを考えてから、商品の大きさや収納量を確認。通学用品だけか、おもちゃや絵本なども一緒にしまうのか。
3,まだ物の扱いに慣れていない子どもが使うので、とがった角があるものや倒れやすいデザイン、いびつな形状のものは避けたほうが無難。
4,設置場所をあらかじめ考えておく。不明な場合は、キャスター付きのワゴンがおすすめ(ただし子どもには動かしにくいキャスターもあるので注意)。
5,棚や引き出しが細かく小さく分かれているモノは避けたほうが無難(成長するにつれて使い方が変わっていくのに対応できない可能性が高い)
ランドセルラックで片づけの習慣作り
何かの事情で入学前にランドセルラックを買う場合は、さまざま商品の実物を親子で一緒に見ながら選ぶことをおすすめします。どこに置こうか、ランドセルはどう置くか(立てる?横にする?)、その他のものは何と何をしまうか、キャスター付きにするかなどです。
ランドセルラックに関していろんな話をすることは、入学へのワクワク感や学習意欲を高める効果があります。ランドセルラックの使い方なども話しておけば、自分で片づけようという意欲につながります。
入学後に子どもの行動を見極めてから購入する場合は、購入前に何か代用品(ダンボール箱やオープン棚など)を用意して、ここかなと思うところに置いて、子どもの動きをチェックしましょう。子どもの使い方を見ていれば、無駄な動きが少ない場所はどこか、高さはどれくらいがいいか、収納量はどれくらいかと思いつくことがたくさんあるはずです。
親の趣味で選んだものより、子ども自身が関心を持った商品を選んだほうが、うまく使いこなせる可能性は高くなります。親の目にはちょっと…と思う商品でも、何をどこにいれようか、忘れ物をなくすにはここがいいかな?などと話していくことで、整理整頓の習慣作りにつながります。
小学生になったら、自分のモノは自分で片づけて整理整頓してほしいと願っているママパパは多いはず。ランドセルラックを買うときは、子どもが自分で整理したり片づけたりするために、という視点で、急がずじっくり選んでいただきたいと思います。
2025/11/04